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ささやかな悦び。家族との時間。

おいしい枝豆が茹で上がって、一階にいる母から2階にいるわたしにLINEが届いた。おやつだ。

下へ降りて行ってみると、大きなざるにその枝豆は入っていて、それを見たら、子供の頃、妹が枝豆大好きで、庭に出る窓の前に外向きにすわって、小さな体で大きなボウルを抱えて食べていた風景が浮かんだ。

もしかしたら、今日、仕事休みかな?と思って、妹に連絡してみた。

ざんねん。仕事だった。

でも、13日はお休みだっていうから、「帰ってくる?」って訊いたら、「そしたら、帰ろっかな」と返事がきた。母や父は、しばらく音沙汰がないと寂しがるが、遠慮して、連絡しない。最近、ちょうどそんな感じだった。

13日。お盆だし、氣が向いたら、お墓参りいっしょに行こうよ。と妹を誘ってみた。これは、わたしもちょっと遠慮する。わたしは、お墓参りは時期じゃなくても行くくらい当然のことなんだけど、妹が先祖のことをどう考えているかは聞いたことがない。

けど、妹は、行く!と即答だった。こりゃあ、お父さんもお母さんも喜ぶぞ!と思って、二人に伝えてみたら、喜ぶどころか、大喜びで、めったに笑うことがない父も笑顔になった。二人が笑っている姿を見られることは、本当にうれしい。

今日は、父に、4歳の誕生日プレゼントにエレクトーンを買ってきてくれたときのことを訊いてみた。

「あれは、どこで買ったの?」

本当は、「なんで買おうと思ったの?」って訊きたかったんだけど、なんか思い出すのに時間がかかるような氣がして、すぐ答えられそうな質問にした。

近所の楽器屋さんだと父は答えてくれた。その時は、へ~と思ったんだけど、河合楽器でヤマハのエレクトーン?売ってないよな。って後で思った。記憶違いかもしれない。結局、質問変えた意味って。。。けど、その会話をしたことで、買おうと思ってくれたときに思いを馳せて、その時の父の氣持ちを勝手に想像して、しあわせな氣持ちになった。

だんだんとお別れが近づいていることを感じて、それを思うと悲しいし、寂しいけど、でも、いっしょにいられる今のささやかな幸せを味わっていこう。

☆みんなが生きたいように生きて好きなことで循環していく社会へ回します☆