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アメリカに投資する理由 その2

前回はアメリカの人口増加と圧倒的経済力についてでした。今回は株式市場、企業の姿勢からわかる投資する理由です。

③株式資本主義

国、企業ともに株価を上げることが目標ですが、以下のグラフにその理由があります。
資金循環の日米欧比較 2020年8月21日 日本銀行調査統計局より
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf

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家計の割合、日本は現金・預金の割合が54.2%、投資信託、株式等の運用系がおよそ15%ですが、アメリカはその逆で、運用系が家計の約50%です。つまり、株価がアメリカ国民の資産に大きく影響しています。
株価が下がると資産も減り、生活が苦しくなる国民も増えるでしょう。そうなると政府の支持率も下がってしまうので、国としても株価を上げることが重要です。

アメリカ株式市場の厳しさ
アメリカの株式市場は上場の基準が厳しいです。ニューヨーク証券取引所(NYSE)は世界一厳しいとされています。
しかし厳しい基準をクリアし上場しても、成長性がない銘柄はすぐ上場廃止となってしまいます。企業は上場を維持するために必死に利益を上げようとするので、自ずと株価指数は上がります
対して日本は、上場基準は厳しいですが、余程の不祥事がなければ上場廃止となりません。業績が振るわなくても属し続けられ上場を維持する必死さが必要ないです。TOPIXがなかなか上昇しない理由でもあります。
TOPIX(東証株価指数)とは↓
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/t/E0002.html



④企業統治、株主重視が徹底

企業統治(コーポレートガバナンス)とは企業経営を管理監督するしくみのことで、株式会社の場合、会社の所有者である株主の利益を最大限に実現できているかどうかを管理監督するシステムのことです。
日本では、"企業は経営者のものではなく株主のもの"という認識の方は少ないと思いますが、アメリカではこの考え方に基づき、経営者は常に株主の利益を第一に企業を運営します。
業績が悪化しても株主への配当金を減額(減配)する前に、利益の低い部署をカット、従業員を解雇し、株主の損失を避けようとします。経営者も株価を上げることができなければ罷免されてしまいます。
日本は株主軽視の企業がほとんどです。業績が悪くなるとすぐ減配したり、増資する企業が多く、株主が損をしています。アメリカの経営者が、減配や安易な増資をしたら即解任の対象です。


増資とは株式を新しく発行し、投資家から資金を集めることです。
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/so/J0348.html

増資をすると1株あたりの収益が下がります。「100万円を100株で割って1株1万円の収益だったのが、増資によって200株になり、200株で割って5000円の収益に変化した」ということです。 https://president.jp/articles/-/30801

投資するなら、株主を大事にする国とそうでない国、どちらに投資したいかと言われれば、当然株主利益を重視する国=アメリカへの投資が最適なのです。

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バイ&ホールドで長期投資

投資の神様 ウォーレン・バフェット流の投資法で、購入した株は短期で売却せず長期に渡り持ち続ける投資戦略のことです。
https://media.rakuten-sec.net/ud/word/5d809f67776561776a220000

税金面でもメリットがあるのですが、次回は長期投資について書いていきます。



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