泣けない苦しみを解放してくれた夢。

母が死んだ事を悲しんだり、涙を流して偲ぶ事ができなくて。なんだか苦しくて苦しくて仕方がなかった日々がありました。
人が死んだ事に対して、素直に悲しいと思えないのは悪い事なんじゃないだろうか?と、母の亡くなった後は無理やり泣こうともしましたが、全くもって泣けない…

泣きたくなったら泣けばいい。こう自分に言い聞かせて、自然体で日々を送っていました。

母が死んでちょうど40日目でした。
私はある夢をみました。母が夢に出てきたのです。
私は何やら母に謝っていました。

私「なんかごめんねぇ。」
母「いいのよ、そんなの。」
そう言ってくれた母の姿にホッとした次の瞬間、

母は

「ほら、着いたみたい」
そういうと、

私の目の前にぶわっと白いお花が、どんどん広がって行く景色。そこに母は嬉しそうに向かい、

「じゃあ行ってくるからね!」
そう言って、白いお花畑の中へ入って行きました。

私は、驚きと寂しさと嬉しさと、いろんな気持ちが一気に押し寄せてきて、ガバっと飛び起きて声をあげて号泣しました。

母は天国に着いたんだ。本当にもう逝ってしまったんだ。そして、泣けなかった私を安心させるため、最後に私にその姿を見せに来てくれたんだと、そう思ったら、夜中、涙が止まらなくなりました。
そして、ありがとうの感謝の気持ちが心の底から溢れてきました。

あの景色は本当に見たこともないくらい綺麗なお花畑で、そこに入っていく母はウキウキしているような、足取りが軽くてルンルンしてる…そんな様子でした。後ろを振り返りもせず、人生に悔いはないという感じでした。

残された私は寂しいという気持ちにもなりましたが、母がそんな姿を見せてくれたのは、嬉しくもありました。私も人生に悔いの残らないよう生きていきたいなと感じました。

この不思議な体験は、嘘のようで夢の中の話。私の作り出した妄想なのか?と何度も自分を疑いましたが、あの時の驚きが自分の作り出したものでは無いと感じています。
とても有難い体験です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?