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空き家再生:一棟貸別荘プロジェクト。職人魂をみた!内装・外構ミーティング<その12>

おはようございます!
本日は、
空き家再生:一棟貸別荘プロジェクト。職人魂をみた!内装・外構ミーティング<その12>
といったテーマでお話ししようと思います。

私は現在、不動産ベンチャー企業で空き家・相続に特化した不動産仲介のお仕事の傍ら、新規プロジェクトとして「一棟貸別荘」簡易宿泊業に挑戦しています。いよいよ内装、外構の打ち合わせがスタートしました…と、いっても今日は「最終的にどんなプランで運営していくか、それを踏まえてどんな内装・外構にしていくか…」といった大枠のお話を内装の職人さんとミーテングさせていただきました。
結論がか申し上げると…もうワクワクが止まりませんっ!!
職人の魂と作品への愛とプライド。話を聞けば聞くほど自分の知らない世界が広がっていて、たいへん貴重な体験でした。そんな興奮冷めやらぬ私にちょっとだけお付き合いくださいませ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

〇職人さんてすごい

弊社の「一棟貸別荘」プロジェクトには内装の職人さん、外構の職人さん(庭師)それぞれ1名ずつ専属でお願いをしています。もちろんすべての工程をお2人でというわけではなくお2人が司令塔となりさまざまな職人さんに作業をしてもらうわけですが…。ひとまず私が手掛ける別荘の大まかな方向性を決めるミーテングを行いました。実は弊社支店の内装を手掛けてもらっており、すでに信頼感は抜群です。

こんなかんじの支店の内装

けっこう…素敵な創りじゃないですか?(私がいうのはなんですが(;^ω^))
弊社は空き家・相続専門の不動産仲介を行っているため、お客様の年齢層は50~60代が中心。自分が生まれ育ったご実家について相談していただく方がほとんどです。ここに来るお客様の「思い出が詰まった実家を大切に受け継いでほしい…」という気持ちに寄り添った、ぬくもりを感じる空間。これぞ職人の仕事だなぁとただただ感動してしまいます。

・焼杉板という熱いプライド

今回、私が手掛ける貸別荘の外壁に、どうしても「焼杉板」を使いたい。職人さんより提案がありました。みなさん「焼杉板」って知っていますか…?


焼杉(焼き杉板)とは
焼杉(焼き杉板)は、杉板を焼いて表面を炭化させた商品です。表面の炭化層が、板の劣化を遅らせます。愛媛県や瀬戸内海の島々では古くから焼杉が家の外壁に使われてきました。共栄木材では、昔からある素焼の焼杉だけではなく、表面の炭を軽く落としたもの、焼杉に塗装をしたものなど、様々な焼杉を取り扱っています。

共栄木材さんHP引用


共栄木材さんHP引用  
㈱ポルハウスさんより引用

素敵すぎませんか…?この味わい。
当初から外壁は黒くしようと話がでていました。私はてっきりペンキで黒く塗るのだとばかり思っていましたが…ここは「焼杉板」を使用して「奥深い黒」に。なんとも…活きな計らいです。カッコよすぎます。もちろんコストはかかりますが「僕が焼杉板を作ります」と素敵なお言葉を頂戴しました。職人さん自らで作成することで外注でペンキを塗るのと、さほど変わらないコストで実現してくれるとのこと。もう感激しかないです。( ゚Д゚)☆彡☆彡☆彡

・「古い」に潜む大きな価値

私が初めて弊社に足を踏み入れたとき「あ、おばあちゃんちの家のガラスだ」と思ったことを覚えています。

こういった昭和なガラス

職人さんに話を聞くと、このガラスはもう他に1枚たりとも同じものが存在しないのだとか。その理由は、こういった模様が入った昭和ならではのガラスは、模様が入ることによってガラス自体に凹凸ができ、傷つきやすい。強度という側面では弱点になってしまうのです。そのため技術の発展により、強化ガラスなどが大量生産されるようになってからは需要は激変。作成には手間もかかるため採算があわず、ガラスを作る職人さんや会社は徐々にいなくなってしまったそうです。当時の職人さんはとても情熱をもってこのガラスたちを一枚一枚、丁寧に生み出していたのだと教えていただきました。話を聞けば聞くほど…めちゃくちゃ価値があって貴重な資産ってことなんです。古くなればなるほど価値がなくなる。そんな考え方は逆に古くさい。私が手掛ける物件も新しい建物ではありません。しかしだからこそ出せる味わいや価値、存在しているストーリーがかならずある。ここを全面的に押していきたい。と思わせてくれた昭和の素敵なガラスでした。

↓アップサイクルをテーマにした素敵なクリエイター原徹さん。

・【まとめ】世の中は素晴らしいものであふれている

私がこの日いちばん感じたこと。それは「自分とまったく違う世界で活躍している人の話を聞くことは学びの宝庫である」ということ。これはすごいです。なんだかんだ仕事が中心の毎日。すると自分の仕事の範囲内、業界の範囲内で完結してしまうことが少なくないですよね。そうなると無意識的に堀固まった考え方になってしまったり、視野が狭くなる「「まったく違う業界で働く人たちの話なんて役にたたないじゃん」そんな声が聞こえてきそうですが、とんでもない。とんでもない。特に職人さんは仕事にプライドを持っていて妥協を許さない方が多い印象です。生み出す作品そのものが自分の想いを表現しているから…なのかもしれません。材木、ガラス、庭石、庭木…ひとつひとつに「なぜそれを選ぶのか」をしっかりと持っている。アートなんですよね。普段の仲介業では内装職人さんと話す機会はないし、前職でもそういった機会はありませんでした。だからこそすべてのお話が新鮮で知らない世界にタイムスリップさせてくれているような…そんなワクワクがとまらない時間でした。これから、どんどん形になっていくのが楽しみで仕方ありません。みなさん温かく見守ってくれるとうれしいです。

本日もご一読いただきありがとうございました。