見出し画像

cakesの炎上人生相談記事に思ったこと

Twitterで呟こうとしたら、スレッドが膨大になってしまったので、こちらに移動してきた(笑)
なので、呟くように書いているので、申し訳ないが推敲・校正はしていない(後でちゃんとするか、消すかも)。

ーーーーーーーーーーーーーーー

加齢のせいか、最近あまり怒ることはなくなったし、持続しなくなったと感じていた最近。
cakesで写真家さんが連載されていて、書籍にもなっている相談コーナーのある女性からの「それは間違いなくモラハラ、DV案件でしょ」と思える相談を通り扱った記事に対して怒りがどうも治まらない。

何に怒っているのか。
たぶんこの怒りは、あの記事をきっかけに、これまで何十年この問題に関わってきた中で残念だったり腹立たしかったりして自分の中でおさめてきたことが「未だにこうなのか!!!」という思いと共に吹き出たのかもしれないと考えている。

写真家さんについては、ああ、こういう人なのだなあ。何か相談者に自分の心の中の思いを投影されて、攻撃的になっておられるのだろうなあ、と思いはするが、個人的にはあまり責める気は起きていない。編集部に求められるものをこれまで頑張って書かれてきたのかもしれないなあと。
だが、cakesというメディアに対しての残念感と腹立たしさが治まらない。(そんな思いを今、同じ運営のnoteで書くことではないのかもしれないが)

相談ページとして相談を取り上げる時、その記事は、相談者に対してのみではなく、同じような悩みを抱えている人にも向けられるものだと思う。
あのページの主旨は、相談ではなく、届いた投稿(相談だが)に写真家さんが物申す!というものであったのだろうけれど、相談に回答するという形で作っている限り、同じような悩みを抱えている人がたくさんいるという視点は失ってはいけなかったと思う。cakesは、その視点が削ぎ落ちていた

そして、相談ページを運営するならば、あれがDVモラハラだと認識できない人達が担当してはいけないと思う。認識があれば、回答に対して編集が書き手に助言するということもできただろうし、そもそも、相談の内容は、回答者に合わせて選ぶべきだっただろう。モラハラ、DV案件かも、と少しでも思ったら、相談者にもの申す!的な相談コーナーで取り上げるべきではなかった。

そもそも、相談内容を嘘である、大袈裟であるという、写真家さんそして編集サイド、糸☆さんの驚くばかりの自信。あれはどこから来るのだろうとすごく不思議に思った。
相談そのものが実は創作であり(あれが創作なら、モラハラの事例として、よく調べられている)、書きたいことありき。つまり「大袈裟ママ」を叩く回答を書くために用意したもの。創作だから傷つく相手はいない、という自信だったのではないかといった穿った見方さえしてしまった。
たとえ、そうだったとしても、また、本当の相談内容であったとしても、書きたいことありきで選ばれた相談内容だったのだろうと私は思ってしまった。
創作、本物どちらにせよ似たような経験をした人が読むメディアだ。
彼らには、モラハラというものは(彼らの)想像を遙かに超えて、人の心を傷つけるものであるという認識と想像力がなかったのではないか。
認識と想像力があれば、「大袈裟ママ」を成敗!という回答を書きたかったとしても、あの相談内容を選ばないだろう。
モラハラを深刻にとらえていない人たちが世に出した記事が、彼らの予想を遙かに超えて多くの人たちを傷つけてしまったのだ。

cakesのあの記事は女性を軽んじていると言われているものが多いし、確かにそうなのかもしれないが、そもそも、男女関係なく、家庭内の密室での暴力、特にモラハラを軽んじているのではないか。その怖さを知らないのではないだろうか。
それを知らない、それは幸せなことなのだろうけれど、メディアがそれではダメだ。

モラハラは身体的暴力がなく、暴言などがメインのため、相手の気にしすぎ、どこにでもあること、なんでもかんでもモラハラと言って加害者を作りたがる、などと言われてきた。
モラハラという言葉が広がって、言葉の攻撃、態度も暴力になる、という認識は広がった。しかし、確かに何でもかんでもモラハラという言葉に当てはめようとしてしまう傾向も昨今あることは否定できない。まるで流行り言葉のように、安易に使われることも実際にある。

そうした状況に対して、写真家さんはもの申したかったのかもしれないが、本来、モラハラは、非常に深刻なのだ。だからこそ、本当のモラハラに傷ついてきた人たちが読むメディアで、あの記事はないだろう!!!!と。
腫れ物に触るように扱えといっているのではない。
「深刻」を知っていれば、取り扱い方、かける言葉が変わっていたはずだ。

今はもう、お断りして一切やっていないが、かつて、弁護士さんからの依頼で、モラハラ、DVの果ての殺人事件の意見書を、複数件、書いたことがある。いや、正確に書いておこう。その仕事をしていたのは、ほんの少しの期間だが、3件だ(カウンセリングのみのケースを入れれば4件)。
モラハラの被害者が加害者を殺してしまったケースだ。中には身体的暴力があったものもあるが。

ここから先は

1,032字
この記事のみ ¥ 100

サポートありがとうございます。自営業で、人と接する仕事をしており、コロナの影響でダメージを受けている中、本当にありがたいです。