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【脳波解析】事象関連電位(ERP)/時間周波数分析

 本ページでは「Analyzing Neural Time Series Data Theory and Practice」(Mike X. Cohen and Jordan Grafman)のChapter2をベースに、事象関連電位(ERP)及び時間周波数分析について勉強していきます。
前回のノートはこちら↓

事象関連電位(ERP)

 前回のnoteにて、脳から常に生じる電位を自発電位、外部刺激に対する電位を誘発電位ということを勉強しました。事象関連電位(ERP)とは、外部刺激よって誘発される電位変化のうち, 特に高次の認知に関わるものを指します。ERPのメリットは以下の通りです。
1) シンプルで計算が簡単(トライアルの合計して平均を出すだけ)
2) 時間分解能が高い.ロスがない
3) 先行研究がたくさんある
4) n数が少なくても素早く実験の結果を確認できる
一方、ERPにはデメリットもあります。
1) 結果が出なかった時の考察が難しい
2) 結果を神経メカニズムに結びつけるのが難しい

時間周波数解析

時間周波数解析とは、文字通り、時間と周波数方向における解析のことです。時間周波数解析のメリットは以下の通りです。
1) 解析結果と神経メカニズムを結びつけやすい
2) タスク関連の活動(non-phase locked)の解析に向いている
一方、デメリットもあります。
1) 時間分解能が低下する(詳細はchap. 13,14)
2) データの分析が複雑で難解


最後に、このノートにスキを押してくれると、とても嬉しいです!ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
<謝辞>
このnoteを書く上で、弊ラボの原あゆみさんにご協力いただきました。ありがとうございます。


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