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エンドルフィンは凄い

 笑いのある風景、笑顔の表情の人に出会うと心が和む。
人は思わぬ予想外の出来事に出会ったとき笑いが生まれる。
大声で笑う人とこっそりと、静かに、表情をゆるめる笑いをする人、様々だ。私は後者である。
 幼馴染のYさんは明るく、高らかに大声で笑い、周りに人が寄ってくるタイプの人である。
美容室を経営し、客は絶えない。明るい人と一緒にいると居心地がいい、
屈託がないのだ。Yさんはその反面臆病で気が小さいところもある。
 もうひとり明るくカラカラと笑う愛すべき義妹のK子がいる。
義妹の笑い声は明るく遠くからでも、存在がすぐ分るほど、
カラカラと笑う。
愛すべき人たちだとつくづく思う。
 大声で笑う人は好かれる人が多いのではないか?と思ったが
そうでもない。
豪快で大声で笑い、大胆で、独断的なので皆に好かれているとは言えないSさんを思いだした。
必ずしも、人に好かれるとも限らないようだ。

 大声で、明るく笑える人をうらやましいと思ったのは、
Yさんや義妹のK子さんの人柄が好きだったこともあるが、
ユーモアのない陰気さと多動な振る舞いをする自分を持て余すようになったからである。

 コンビニ人間タイプの人➡多動性とは逆で同じことが出来る人、
多様な変化に素早く対応することは苦手だが、繰り返す作業は得意なのだ。本人はそれが自然なことだが、社会の共通感覚でとらえられると
「変わった人」と言われる。

 いろいろな特性を持った人がいる。分かっているが、
憧れるものに近づきたいと思うのも人の自然な特性のようだ。
 
 笑いの効能はたくさんあるようだ。脳内麻薬といわれるエンドルフィンが出て、ストレスホルモンのコルチゾールが減ると言われる。

 一人で「笑いヨガ」でもはじめようかと思ったが、元来陰気なキャラの質を持っているせいか、唇をゆがめることしかできない。

 表情ならできそうだとやってみた。凄い!顔の筋肉、口角をあげることで自分の気持ちにスイッチが入った。明るくなったのだ。
エンドルフィンが増してきたと分かる!
笑いはやはりいい。エンドルフィン凄い。

月に一度出されるふみサロの課題本、今月は
「コンビニ人間」村木沙耶香著です。

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