スクスタサービス終了で改めて心無いファンに怒りが沸いた話

この度、2023年6月30日(金)16時00分をもちまして、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」のサービスを終了させていただく運びとなりました。

正直ついに来てしまったかというのが先にきた。正直近いうちに終わるだろうとは思っていたが、OVAもある手前まず近いうちに縮小を告知して半年かけて終了と予想していたが、バッサリ切るなという感想。

スクスタなんて「大型タイトルを引き継いだ!」と売上1割増を期待していたマイネットだったが、その引き受けからほぼ1年たった2022年12月期決算は売上がマイナスとなり赤字に転落するなど、別にスクスタが不振だから赤字になったとどこかの蟹みたいな(それだって直接不振の原因とは名指ししてはいないが)ことは言われてはないが、正直な所「弓折れ矢尽きた」という感じがある。

それよりも散々アニガサキこそ本編と粋がっていたくせゲームが終わると狼狽える一部のファン気質のほうに怒りが沸いてくる。お前ら、一切利用しないくせにローカル線を廃止すると言い出したら文句言い出す市長かよ。

確かにゲーム性が最悪で、最高のアニメを作っても動線に全くならなかったと言うのはあるが、ここ最近はスクフェス無印と大して変わらない売上しか稼げていないのに、ドヤ顔で「3DCGのない昭和みたいなゲームで競合と対抗しようとか頭がおかしい」と運営に説教をするような人をみると本当に虫酸が走る。現状ではCGが金になっていないのだからそりゃ、CGなんてカットするのは経営だ判断としてはあまりに当然である。

「よそはゲームでうだるほど儲けているのにラブライブはなんでゲームで成功できないのですか?」と言われても、他だって苦労しているし、アイドルのゲームなんて育成か音ゲーの二択しか取りようがなく、どっちも一番の激戦区であると言っても過言ではない状況で、「ぷちぐるやアイマスのポップリンクス知らないんですか?」としか言いようがない。

現状のスクフェス2は10年前のゲーム性のまま、URを獲得しても開放されるエピソードもなく、3DMVなしで運営、500曲遊べる音ゲーに特化という割り切りすぎるほど割り切りすぎているゲームだが、そういうゲームにしてしまったのはファンにほかならないと思う。

とにかく運営への信頼がハムよりも薄く、なにかやろうとしたらすぐに悪い方向に邪推をしだす人が多く、「波風立てるな」「全員主人公だ!対等に描け」とばかり言われるが、何が地雷なのか人それぞれが違うよう有様で、これは、運営の能力の良し悪し以前に両手両足を縛って津軽海峡を泳げと命じられているような状態だ。

実際、運営は現状に危機感を抱いているかどうかまでは分からないが、現状には満足していないからこそ、やれミュージカルだ、やれ日7にアニメだ、やれバーチャルだと布石をあれこれ打っているが、ファンが未だにμ's全盛期の気分でケチばかりつけて、コンテンツ展開に水を指してしまっているような状態だと強く思う。

私ですら今、μ'sの過去の栄光でいい人が入ってきているけど、これが10年後になったらどうなるのか悪い意味で想像がつかず、平気で彼氏に情報をおもらししたり、ガールズバーの経営者と不倫をしたり、裏垢で共演者を整形女呼ばわりする、頭も下半身も弱いバカが入ってくるんじゃないかと非常に危機感を抱いている。

現状は水星の魔女とかGガンダムが来る前のガンダムのように、バンダイの幹部はことあるごとに「新規」「新規」言っていて、AGE・鉄血と新機軸打ち出しているのに、ファンが文句しか言わずに、ほとんど新規が入ってこないような有様だった時期と非常にかぶって見えるし、現状のラブライブはマニアがジャンルを潰すの典型になりつつあるとしか思えない。

こういうときには既存ファンを置いてけぼりにするような新機軸なのだろうが、リコリコのように1話完結で数百話もできるわけではない、ウマ娘のように毎週世界観が勝手に広がるわけでも、ガンダムのように重厚な世界観があるわけでもない。

せいぜいできて外国の王族が日本に来てスクールアイドルを目指すくらいがファンタジーとして関の山で、おそらく「一番遠い世界観」を描くとしたら男子スクールアイドルものしか思いつかないが、キャストが舞台に出たら俳優に食われないかと、本気で心配されるようなファン層しか居ない上に、そもそも無名の新人声優捕まえてプロ顔負けに踊らせてファン(ここで言うファンとはもちろん新規の(主に女性の)ファンのこと)はついてくるかと言われたら非常に難しいとしか思えない。

最後に一つ、アニメ発のコンテンツとゲーム発のコンテンツの時間間隔の違いというものも指摘しておきたい。例えば京アニがソシャゲで儲けているという話は聞かないし、国民的コンテンツと呼ばれていてもゲームでは振るわない例はあるし、逆にどんな大ヒットゲームでもアニメになればそのファンしか見ないというのは珍しい話ではない。

ゲームは当たれば数百億儲けるなんて珍しくなく、華やかに見えるが常に設備投資が必要な装置産業であり、数年で陳腐化する運命にある。一方のアニメは一度作ってしまえば10年、場合によっては数十年と世代を超えて見られることも珍しくない。

一見すればアニメとゲームは近いようでも、「近そうで遠いメディア」の最たるものであり、成功の可能性は高いとは言いづらい。実際、アイマスはようやく「今年はアニメに本気!」と言い出したが、その実は劇場先行公開とか「むしろ話題になったら困るのかな」と言いたくなるような興行形態である。

先達の無印スクフェスが成功したのは、まともなスマートフォン向けゲームが存在しない時代に先行者利益で出せたからであり、ウマ娘が両取りに成功しているのは日本の二次元業界で最高峰の人材が集まっている(と思われる)からである。

個人的な意見として、過剰となったスペースの有効活用のような世界で、コンテンツの柱として大儲けするのは難しいとしても、こどもにリーチする展開。例えば児童向けの小説とかの出版に力を入れるべきなのではないかとは思う。KADOKAWAにはりぼんやちゃおと対抗できる少女向け漫画雑誌こそないが、つばさ文庫という小学生にリーチする児童文学の有力レーベルがあり、なぜ児童文学版ノベライズを出さないのかつねづね不思議に思っている。

このような、全く仕事が報われることがない罰ゲームみたいなゲームを運営してくれた運営の皆さんには感謝しても感謝しきれない。本当にありがとうございました。

追記(2023年5月1日6時50分)

追記を書こうと思ったのですが、おもったよりも長文なので、別の記事にしましたこちらもお読みください。


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