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  • 二次元コンテンツ論

    二次元コンテンツ論についてまとめています。

最近の記事

ライブコンテンツと声優業界の未来と課題を探る

ラブライブ!の若林プロデューサーがバンナムの IR レポートでこのようなことを述べています これをみて、もしかして 2 月のアジアツアーファイナルで「何か発表があるかもしれない?」気がついたひとがいらっしゃる。 今回は、現時点のライブコンテンツやそれと切っても切り離せない声優業界についての個人的に気がついたことや論点をまとめてみたいと思います。 声優という職業の特性とライブコンテンツの優位性声優というのは、代表作を当てるにしても、芝居を磨くにしても、何よりお金を稼ぐにし

    • ライブコンテンツは曖昧戦略が基本

      こんなポストを見かけたのでこれに対してちょっと一言。 まず思い出したのは、以前、蓮ノ空に対する不満をぶちまけてるnoteの中で、「地下アイドルは、ラブライブ!なんかよりもチケットも安く推しメンとの交流が楽しめるのに何で行かないの?」ってみたいなことを言う方がいたことを思い出しました。 「地下の方が会える」なるほど完璧な提案ですね! そこに推しがいるなら。 しかし、アイドルとしてサービスが悪いというのは確かにその通りなのですが、キャストのインタビューで「声優は裏方」「あ

      • 安楽死合法化を主張する人は、本当は「人には『死ぬ義務』がある」と言うことが言いたいのではないかという話

        安楽死議論でよく言われる批判は、「安楽死の対象が終末期から最終的には『社会の役に立たない人間』に広がっていく」という批判があるのですが、 まさに、その「社会の役に立たない人間」には「死ぬ義務」があるのではないということが大真面目に生命論理学の一部では問われています。 「社会の役に立たない人間」と書いたのですが、生命論理学ではもっと狭い範囲で「終末期の患者や老人は、家族の負担や社会的要因から延命のための治療を拒否」する義務があると提議されています。 安楽死自体は死ぬ手段に過

        • 2024.10.24 AKBファンミーティングin札幌に行ってきた

          7月までAKB48の現役生で知ってる面子は千葉恵里と卒業した柏木由紀しか知らなかったのですが、7月TBS系で放送された『音楽の日』に出ていた子がすごくかわいくて、「誰この子?」と思った子が居ました。それが伊藤百花ちゃんです。 それからAKBにはまりだして、ついにイベントに参加することと相成りました。 私が参加したのは10月20日の札幌のイベントでしたが、伊藤百花本人は、そもそも選抜からはずれており、名古屋の『ドナルド・マクドナルド・ハウス』のチャリティーイベントに出席して

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        • 二次元コンテンツ論
          7本

        記事

          フジコーズと東京通信と親会社と資本

          B4NDってなんだといえば、HYBEのWeverseのパク・・・日本版という認識です。 B4NDもWeverseもダイレクトにファンメール送れたり、LINEみたいな投稿フォームでアーティストが日常を報告できるアプリです。秋元康関係が多いのに、卒業生はいるのに、本丸のAKBや坂道の現役生が参加していない(AKBはWeverseに参加)しているあたり力関係の微妙さはうかがえるような気はします。 フジコーズというのはオールナイトフジコというフジテレビの深夜番組で結成された女子大

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          自民党本部に火炎瓶

          自民党に何らマイナスにならないことで、一体、何をやりたいのか。 安倍さんを暗殺したときに、犯人の要求通りに社会が動いたからだという人が居ますが、そもそもあの自演の事件解決法の最善手は犯人射殺だったと今でも強く思います。 そもそも銃を乱射して無差別に人を殺そうとする犯人だったら取り押さえるなんて悠長なことをすることは犠牲をいたずらに拡大するだけです。 45年前(1979年)の三菱銀行事件以来、犯人射殺で事件解決したことはないんだし、おそらく、今の警察には万一の際には犯人を

          自民党本部に火炎瓶

          『ラブライブ!』は本質的にどんなバリューを提供してるのかを考える

          以前私はこんなことを書きました。 『ラブライブ!』というコンテンツ(あるいはブランド)の存在意義とか提供していたバリュー(価値)いうのは、一体どこにあるのかと言うことを改めて考えてみることにします。 ラブライブ!の二つの「バリュー」アニメであれば、「おもしろい話を作ること」。それこそファーストガンダムみたいに50年後にも見続けられる作品を作るのがバリューなのでしょうか。 どうも観察してみて、このコンテンツにはリアルとフィクションに対し、二つのベクトルのバリューがあると思

          『ラブライブ!』は本質的にどんなバリューを提供してるのかを考える

          全員ラブライブ!キャストなのに、ラブライブ!のイベントじゃ無い謎のイベントから見る、StarRiseの野望

          こういうイベントをStarRiseがやるそうなのですが、出演者が全員ラブライブ!関係者という脱法「ユニット甲子園」みたいな座組です。 ちなみに新ニッショーホールとは昔のヤクルトホール(500人)ではなく1000人収容の新ホールです。(私も勘違いしていました) ところで、上みたいなご意見を言われていたのでその事についてあれこれ。 このライブの座組をみて「縦から見ても横から見てもラブライブ!なのに、ラブライブ!じゃないと言い張ってる」と仰っていますけど、シャニマスのキャスト

          全員ラブライブ!キャストなのに、ラブライブ!のイベントじゃ無い謎のイベントから見る、StarRiseの野望

          まだ日テレは「言った言わない」で消耗してるの?

          先日の24時間テレビで『欽ちゃんのスミちゃん~萩本欽一を愛した女性~』というドラマをやっていたそうなのですが、長年日テレに対し恩義があり、第一回の24時間テレビを司会を務めた欽ちゃんが系列局の横領問題でピンチにあえぐのを見かねて助け船を出してドラマになったのだろうかと思ったらどうも様相が違うようで。 これを受けて日テレの定例記者会見はこう言ってます。 完全に「言った言わない」の話ですが、そもそも『セクシー田中さん』事件は日テレと小学館で「言った言わない」になって、結果板挟

          まだ日テレは「言った言わない」で消耗してるの?

          新しい記事に移行します

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          子供がパソコンを使わないのは、日本が「消費者神様・生産者奴隷」だからだ

          今、子供たちがスマホばかり使い、パソコン離れが進んでいるといいます。 それを見て大人たちは「これは大変だ、義務教育でパソコンの勉強をもっと取り入れるべきだ」と言いますし、某社会学者は「エクセルは現代の読み書きそろばん」と言います。 しかし、その前に「なぜ人はパソコンを使うのか」を改めて考えるべきではないでしょうか。 たとえば、小説家やライターは執筆にパソコンを使用しています。今では、音楽家や漫画家もパソコンで作品を制作しています。レジスターの中身もLinuxやWindo

          子供がパソコンを使わないのは、日本が「消費者神様・生産者奴隷」だからだ

          虹ヶ咲映画の初動から:内輪受けの強化か、挑戦か

          虹ヶ咲の映画が3日間で動員4万7000人、興行収入9800万円という結果です。 サンシャインが3日間の動員の記録が無いのですが25日で観客動員50万人、すとぷりが51日間で52万人・興収6億円なのですが、ファンの期待に反して、Aqoursの頃とも比べてもこぢんまりとした売り方になっている印象があります。 さらに、ラブライブ!の最近のCD売り上げも、蓮ノ空が初週3万枚で最も売れたという状況です。 これが売れているのかと言えば、他の大手アイドルと比べると、例えば乃木坂46が

          虹ヶ咲映画の初動から:内輪受けの強化か、挑戦か

          【ネタバレあり】映画虹ヶ咲完結編

          見た。クレジットカードの会員特典で安く見ようと思いましたが、なんとこの作品、特別料金1800円で一切割引がききません。ついでに言えば、上映時間60分+8週連続入場者特典+7種類の週替わり映像+3部構成という思いつく増収策の限りを尽くしています。そんなに興収に自信が無いのでしょうか? というわけで、一人しかお客の居ない映画館で見る映画ほど寂しい物はないですし、せっかくならと700円足しておそらくいちばんお客さんが来るであろう舞台挨拶付きの回を見てみることにしました。しかし、高

          【ネタバレあり】映画虹ヶ咲完結編

          「ラブライブ!」にはコンテンツのアイデンティティが欠けていると思う

          突然ですが、ラブライブ!というコンテンツのアイデンティティーってなんなのだろうと思いますか。 いろいろな要素が浮かぶかもしれないし、多様な入り口があると評価されることもありますが、どうも一つの太い幹に結びついてる印象がどうしても思い浮かばない気がするんです。アニメひとつ取っても、声の大きいファンが何を求めているのか考えれば考えるほど、答えが見つかりません。 なんとなーく声の大きい人は、「全員の出番が平等で、誰も悪役を作らない。悪役が出るとしても、蓮ノ空の理事会のように顔が

          「ラブライブ!」にはコンテンツのアイデンティティが欠けていると思う

          ラブライブ!って声優推し前提のコンテンツじゃないんですか?

          蓮ノ空へのお気持ちを書いた人エゴサしているようなんで、例のあの人扱いにしてるのですが、彼の気持ちがいまいちよくわからないので大量に書いてるマシュマロ(しかし、疑問を投げかける信者と、それに答える教祖の関係そのものだな)から糸口が無いのかと思って、「あんたはなんでラブライブ!が好きなのか」というズバリな問いがあったので要約してみます。 これみて、六代目桂文枝師匠みたいに椅子から転げ落ちましたよ。ラブライブ!って声優推し前提のコンテンツじゃないんですか? 公野先生の作風を論ら

          ラブライブ!って声優推し前提のコンテンツじゃないんですか?

          ラブライブ!の新戦略と作品の世界観にに欠ける要素

          上の、木谷社長のこの発言、「今更何やるの?」と思っていた答えが、トレカゲームということなのでしょう。完全に競争に取り残され大赤字を垂れ流すデジタルゲームではなく、売り上げのほとんどを占めるトレカゲームという得意の土俵で勝負するつもりなのでしょうが、正直「ラブライブ!のゲーム」って、ビジュアルノベル以外疑いの目で見る人がかなり多い気がします。 毎月描き下ろしを追加したゲームのないトレカをネット販売して、その中にはキャストの直筆サインがあるというやり方の方が売れるような気がする

          ラブライブ!の新戦略と作品の世界観にに欠ける要素