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  • 二次元コンテンツ論

    二次元コンテンツ論についてまとめています。

最近の記事

子供がパソコンを使わないのは、日本が「消費者神様・生産者奴隷」だからだ

今、子供たちがスマホばかり使い、パソコン離れが進んでいるといいます。 それを見て大人たちは「これは大変だ、義務教育でパソコンの勉強をもっと取り入れるべきだ」と言いますし、某社会学者は「エクセルは現代の読み書きそろばん」と言います。 しかし、その前に「なぜ人はパソコンを使うのか」を改めて考えるべきではないでしょうか。 たとえば、小説家やライターは執筆にパソコンを使用しています。今では、音楽家や漫画家もパソコンで作品を制作しています。レジスターの中身もLinuxやWindo

    • 虹ヶ咲映画の初動から:内輪受けの強化か、挑戦か

      虹ヶ咲の映画が3日間で動員4万7000人、興行収入9800万円という結果です。 サンシャインが3日間の動員の記録が無いのですが25日で観客動員50万人、すとぷりが51日間で52万人・興収6億円なのですが、ファンの期待に反して、Aqoursの頃とも比べてもこぢんまりとした売り方になっている印象があります。 さらに、ラブライブ!の最近のCD売り上げも、蓮ノ空が初週3万枚で最も売れたという状況です。 これが売れているのかと言えば、他の大手アイドルと比べると、例えば乃木坂46が

      • 【ネタバレあり】映画虹ヶ咲完結編

        見た。クレジットカードの会員特典で安く見ようと思いましたが、なんとこの作品、特別料金1800円で一切割引がききません。ついでに言えば、上映時間60分+8週連続入場者特典+7種類の週替わり映像+3部構成という思いつく増収策の限りを尽くしています。そんなに興収に自信が無いのでしょうか? というわけで、一人しかお客の居ない映画館で見る映画ほど寂しい物はないですし、せっかくならと700円足しておそらくいちばんお客さんが来るであろう舞台挨拶付きの回を見てみることにしました。しかし、高

        • 「ラブライブ!」にはコンテンツのアイデンティティが欠けていると思う

          突然ですが、ラブライブ!というコンテンツのアイデンティティーってなんなのだろうと思いますか。 いろいろな要素が浮かぶかもしれないし、多様な入り口があると評価されることもありますが、どうも一つの太い幹に結びついてる印象がどうしても思い浮かばない気がするんです。アニメひとつ取っても、声の大きいファンが何を求めているのか考えれば考えるほど、答えが見つかりません。 なんとなーく声の大きい人は、「全員の出番が平等で、誰も悪役を作らない。悪役が出るとしても、蓮ノ空の理事会のように顔が

        子供がパソコンを使わないのは、日本が「消費者神様・生産者奴隷」だからだ

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        • 二次元コンテンツ論
          7本

        記事

          ラブライブ!って声優推し前提のコンテンツじゃないんですか?

          蓮ノ空へのお気持ちを書いた人エゴサしているようなんで、例のあの人扱いにしてるのですが、彼の気持ちがいまいちよくわからないので大量に書いてるマシュマロ(しかし、疑問を投げかける信者と、それに答える教祖の関係そのものだな)から糸口が無いのかと思って、「あんたはなんでラブライブ!が好きなのか」というズバリな問いがあったので要約してみます。 これみて、六代目桂文枝師匠みたいに椅子から転げ落ちましたよ。ラブライブ!って声優推し前提のコンテンツじゃないんですか? 公野先生の作風を論ら

          ラブライブ!って声優推し前提のコンテンツじゃないんですか?

          ラブライブ!の新戦略と作品の世界観にに欠ける要素

          上の、木谷社長のこの発言、「今更何やるの?」と思っていた答えが、トレカゲームということなのでしょう。完全に競争に取り残され大赤字を垂れ流すデジタルゲームではなく、売り上げのほとんどを占めるトレカゲームという得意の土俵で勝負するつもりなのでしょうが、正直「ラブライブ!のゲーム」って、ビジュアルノベル以外疑いの目で見る人がかなり多い気がします。 毎月描き下ろしを追加したゲームのないトレカをネット販売して、その中にはキャストの直筆サインがあるというやり方の方が売れるような気がする

          ラブライブ!の新戦略と作品の世界観にに欠ける要素

          続・蓮ノ空への批判記事に思う二次元と三次元の境界

          前の続きから。まだ波紋が収まっていない感じですが・・・。 しかし、これ相当に結果売ってそうですが、実際のところ5ちゃんねるに行けばLiella!は地下アイドル呼ばわりする人が大勢居ます。1万人規模の興行を打てる地下アイドルって一体・・・。 一般的なアイドルというのは、特に地下アイドルはライブアイドルという別名があるくらいなのですが、歌って踊る行為を見せることは芸能活動の根幹と言って良い日常業務です。 でも、アイドルコンテンツの声優は、歌って踊ること自体がハレの日の行事な

          続・蓮ノ空への批判記事に思う二次元と三次元の境界

          蓮ノ空への批判記事に思う二次元と三次元の境界

          With×Meets見たことない、声優にも興味がないで、YOUは何しに蓮ノ空へ? もっとも、104期になって新規供給が減っているのは事実なのですが、おそらく「1年間は暴れて見せます」ということであって、最初にコンテンツを見て、「これを2年も続けられないだろ」とかなりの人が思ったことと思いますが、実際に1年しか続けられなかった。 ただそれだけのことではないかと思いますが、それを言ってしまえば身も蓋もない話なのですが、供給量の調整と言い出してきたのは昨年12月のムックからで、

          蓮ノ空への批判記事に思う二次元と三次元の境界

          ハロオタビジネスパーソン田端信太郎のインタビューから見るハロプロ事情

          ハロプロについて検索すると、しばしば田端信太朗という方のポストが目につきますが、その方のインタビューが載っていたので掲載します。 ハロプロは2011年頃からコロナ禍まで25歳で卒業するという不文律がありました。常々「時代錯誤感があるな」と思っていたのですが、よそのアイドルグループが30近くまでやられるケースも増えてきて、コロナで大々的な卒業公演が打ちづらいということもあって事実上撤廃されたのでしょう。しかし、今度は上が詰まるという問題が起こった。なかなか難しいものです。

          ハロオタビジネスパーソン田端信太郎のインタビューから見るハロプロ事情

          立ち去れない既存ファンと新規層のバランスを考える

          アーキコエナーイ というのはさておき、先日のアンケートでも運営も思うところがあったのか、スクステへの回答がずいぶん多かったなと思いましたが、配信や活動記録を見てガチャも引くけど、スクステは遊ばない層は思いの外多いのかも知れません。 が、反応を見てゲームへのコンプレックスが強い人がいるんだなと思いましたが、数十年スパンで見られることもある、芸能やキャラクターコンテンツと違って、ゲームは数年で陳腐化するという、この体内時計の違いは大きく、大変なギャンブルで正直もうあまり関わり

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          キャタクターのバーチャルライブが主流となりつつ時代にあえて声優がライブをする意義

          昨今、プロジェクトセカイ・VTuber・初音ミク・あんスタと3Dによるバーチャルライブが台頭しつつあります。 アイドルコンテンツの声優ライブはしばしば「次元の違う存在を下ろす巫女とかイタコ」みたいに言われていますが、そういう宗教めいた言い回しを避けて言えば、「現実社会でアニメキャラのライブをするために仕方なく声優さんに演じていただくもの」と言えなくはないでしょう。 では、制約や技術的な限界は多々あれど曲がりなりとも3次元の世界に二次元が投影できる時代に入りつつあると言える

          キャタクターのバーチャルライブが主流となりつつ時代にあえて声優がライブをする意義

          ハロプロの運営スタイルと自分が求めるアイドル像が合わなかった話

          最近生身のアイドルをいろいろ追いかけてみてなら、人生で一番最初に何かに推すという体験をしたハロプロに本格的に触れてみようと思ったのですが、まずサブスクが未だにないことは知っていましたが、MVが大体アップされてるのでそれでよいという考えなんですかね。 それだけでも、なんか敷居が高いなと思うのですが、ビジュアルの好みが合わない(正直今のAKBのほうが一番合うぞ)とか、曲がつんく♂サウンド(今のハロプロにおいてつんく♂はあくまでも楽曲提供者の一人という立場)でハロプロファン好みに

          ハロプロの運営スタイルと自分が求めるアイドル像が合わなかった話

          アイカツアカデミー感想

          見た。クオリティ高いCG中心なんだけど、使えば使うほど安く上がるし、3人しか出ない(とはいえ、ロッカーは4人分あるけど、メンバーは露骨なほど話題に触れていない)のだから、そこに予算はかけてるのかなと思った。 ホロライブなんてファン層の規模から言えば、全部3Dでもペイしそうですけど、モデルのアップデートで稼いだり、先輩に倣ってのことなのでしょう。 しかし、3人が中学生じゃなく18歳というのが驚きましたが、「アカデミー」というタイトルに違和感を持っていたけど、語源のとおりに高

          アイカツアカデミー感想

          「らしさ」とは「何をやりたくないか」から生まれる。

          アイマスの愚痴を喋る愚痴垢の人がこういうこと言ってて、たいていこういうのは愚痴垢というものは見るに耐えない呪詛の垂れ流しなのですが、これはたしかにそうだなと思いました。 これって要するにアイマスに限らず「〇〇らしさってなんだ」とよく言われることだと思うけど、これが非常に曖昧で10人が10人全部違う答えが出てくるような話だよなと思っていますが、「らしさ」はアイデンティティの根幹なわけで、それを決めて受け手も作り手も共有できないといけないわけです。 で、見方を変えてみて、「何

          「らしさ」とは「何をやりたくないか」から生まれる。

          維新だから博物館を軽視するわけではないという話

          これみて、維新の知事だからと猛反発を受けてるのですが、全国的な問題になっています。 ようするに、高齢化で家じまいをしてしまう→蔵にしまってある物をどうにかしたいけど処分するには忍びない→博物館に寄付という流れが非常に多い。 博物館も何が価値あるのかわからないし、100年後に価値が出るかもしれないと思って捨てられないのですが、しかしながら、図書館であれば収集とともに廃棄もコレクションの維持するためには重要なことであると考えられておりますし、廃棄というのも質の維持には大事なも

          維新だから博物館を軽視するわけではないという話

          Aqoursとラブライブの今後について一考

          昨年から、「2025年はシリーズ15周年の他にも節目がやたら多いな」と気がついて、「何かあるんじゃないか」と思っていたが、「ついにこの日が来てしまったか」という思いはあったが、思いの外冷静に受け止めた。 それよりも置かれてる現状に「運営も私の予想以上に危機感を持っているのか」という感触と、あれこれ、今後について言いたい放題・妄想し放題していたが、大改革への予兆の前に今後への不安のほうが大きいというのが率直な感想である。 現状というのは以下のことが挙げられる。 まず「10

          Aqoursとラブライブの今後について一考