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検査結果…健康診断を受けるなら

2022年4月18日
精密検査から2週間も経たない確か10日後くらいにそれは届いた。
検査の日、病院の受付で自分で書いた封筒の宛名。昔書いたタイムカプセルに埋めた自分への手紙みたいだなと、少しおかしな気分になった。

一度深いため息を吐き、あとは躊躇なく中身を開封していく。
結果はこう…
子宮頸がん検診
細胞診:HSIL(高度異形成の疑い)
コルポ診:クラスⅢa
組織診(精密検査):HSIL/CIN3(高度異形成)

細胞診は、最初に子宮がん検診を受けたときの結果であり、既に分かっていたもの。このHSILは、クラスⅢa中等度異形成、クラスⅢb高度異形成、クラスⅣ上皮内がんのいづれかの可能性を指している。後の精密検査の結果により、総合判断で〝高度異形成の疑い〟となったのだろう。

コルポ診(コルポスコープ検査)とは、子宮の入口付近を拡大して観察する診断方法で、酢酸溶液を塗布すると細胞の色の変化により病変状態を観ることができるのだそう。これは精密検査の当日に、先生が観てくれた結果、少し赤く変化しているところがあるが、所見は大丈夫だろうというようなことだった。よってクラスⅢaとなっている。

そして、今回の最終診断が組織診。子宮頸部を少量採取して病理組織学的に診断するというもの。結果はCIN3高度異形成。CINは1軽度、2中等度、3高度に分類される。CIN3は、上皮内がんを含む場合もある。私の場合は、がんではないが、子宮腟部円錐切除等の局部的治療が必要な状態ということが書かれていた。

コルポ診で、先生が大丈夫だろうと言ったのは、がんにまでは達していないだろうという意味だったのかと思い返して少し落ち込む。私は、もしかしたら中等度くらいなのかも?とどこかで淡い期待をしてしまっていたようだ。

早速、病院へ電話をして予約を取った。最短で取れたのが4月21日。
また3日後…一度電話を切ったもののそわそわと落ち着かない。今回はまた紹介状を書いてもらうための予約だった為、なんとかもっと早くできないものかと、もう一度電話をかけてみたが、担当医でないと書けない、担当医は木曜しかいない。ということだった。そういうものかと納得するしかなかった。

そこで振り返ってみると、初めの検診からここまで約1か月半。
本来は2週間で出ていたはずの最初の検査結果を他の検査結果に併せて1ヶ月放置してしまった点、次の精密検査を受ける病院を選ぶ際、何も疑問を持たずに決めてしまった点、反省するところが多々ある。私はきっとこうだろうと勝手に思い込んで決めてしまうところがあり、よく失敗するのだが、今回もまさにそうだ。初めから施術可能な病院ならもっとスムーズだっただろう。
よい病院だったので感謝しているが、もっと治療までの最短のルートがあったかなと思う。

医者からしたら、緊急度のないものと分かってのことかもしれないし、病院同士の事情もあるのだろうと推測してしまうが、がんかもしれない当事者は気が気ではない。だからこそ、納得し安心できるよう、よく質問し、考え、選択できるようにしていきたい。

そして検査結果は悪いからと言って病院から連絡があるとは限らない。特にその検査に対して治療を行うわけではない病院は特にそうなのかもしれないし、病院の方針による違いもあるかもしれない。ネットで子宮頚がんの体験談を見ていると様々だった。だから最初の病気選びも大切だし、なるべく早く結果は聞きに行くべきだ。

健康診断や、人間ドッグを受ける際は、何かあった時のことも踏まえ、手術まで完結できる大きな病院を選ぶとか、手術までとはいかなくても精密検査もできるような病院を選ぶことをおすすめしたい。



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