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【大人の読書感想文】ポンチョに夜明けの風はらませて
好きな本には素敵な言葉がある!ぼくが本を読むことが好きなのはそのへんもあると思ってます。
今回、感想文を書くのは早見和真さん著の『ポンチョに夜明けの風はらませて』です。
映画化もされてる作品です。ぼくはそちらは見てないのですが。
登場人物はこんな感じです。
・ないものねだりが過ぎる又八くん
・心やさしいジャンボくん
・ちょっとクールなジンくん
・謎の美女、あいさん
・青春を取り戻したいカンナちゃん
・片思い強すぎる翔子ちゃん
・ナイススピーチネズミくん
このあたりがメインどころですね。卒業式前日、前々日にジンくんが岡山で受験してたのですが、あいにくの大雪!卒業式にジンくんがいないのは嫌だと又八くんとジャンボくんが車で迎えに行くお話ですね。1章ごとに語り部が変わるのですが、それぞれの背景とかキャラクターが素敵なんですよね。ひとつの旅をそれぞれの視点で見ていくのが楽しいです。
そしてこの物語の軸には、10年後から戻ってきたのかもしれないというどこかしらで聞いたことのある名言と目の前のことから逃げるということがあります。青春を描くストーリーとしてはきっと逃げずに立ち向かうことに話を持っていくのが王道なんでしょう。だからこそ、最後の又八くんのお父さんの言葉がなんかぐっときちゃいます。その言葉自体が、この作品のテーマだったりネタバレに繋がる気もしますのでご紹介は出来ませんが、とりあえずぼくはこの物語の登場人物たちがすごく好きです!そしてこの人たちのお話をもっと読んでみたいと思いましたし、なんか生きることが少し楽になるようなそんな物語でした。
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