2個移植の条件、妊娠成立の定義
【ご質問原文】
いつもありがとうございます。
タイミング法で妊娠8wで稽留流産。
凍結胚移植で妊娠→ 化学流産 2回連続で妊娠を継続できませんでした。
上記の条件では、胚の2個戻しが可能となる条件には当てはまりませんか?
あくまでARTにおいて2回連続妊娠不成立でないと該当しないのでしょうか?
また、妊娠不成立の定義を教えていただけますか?
稽留流産や化学流産は妊娠不成立に該当しますか?
よろしくお願いいたします。
【回答】
ご質問ありがとうございます。
ご存知かと思いますが、日本産科婦人科学会の会告では
「生殖補助医療の胚移植において、移植する胚は原則として単一とする。ただし、35歳以上の女性または2回以上続けて妊娠不成立であった女性などについては、2胚移植を許容する」
とされています。
この会告では、おそらく胚移植での2回連続の妊娠不成立を指していると考えられ、また、妊娠成立した場合は流産したとしても「2胚移植の適応ではない」としていると思われます。
妊娠成立の定義はあまり明確には決まっていませんが、胎嚢が確認できれば臨床妊娠と定義されますし、化学妊娠も妊娠成立と定義する場合もあります。
ただ、2胚移植自体が禁止されているわけではないですし、あくまでも「指針としてはこの条件」となっているだけなので、2個移植をすること自体は可能です。
しかし、2個移植をしたからといって流産率が低下するわけではありませんし、むしろ不良胚との組み合わせで流産率が上がる可能性もある事は覚えておいてください。
以上です。
ご参考になれば嬉しいです。
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