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体外受精で癒着胎盤は増加する?

【ご質問原文】

昨年新鮮胚移植をして、今月出産予定の妊婦です。 
出産に向けてのリスク説明を本日受けてきました。

そこで初めて知ったのが、癒着胎盤です。
凍結胚移植した人に稀に発生するという説明を受けましたが、新鮮胚移植であっても癒着胎盤のリスクは凍結胚移植した人と同じく、自然妊娠の方より高いのでしょうか。
新鮮か凍結かの問題ではなく、体外受精かどうかで癒着胎盤のリスクが上がるのですか?

専門外でしたらすみません。 不妊治療のその後のリスクなので、もしかしたら知識として持ってらっしゃらないかとおもい質問させて頂きました。


【回答】

ご質問ありがとうございます。

癒着胎盤は、新鮮胚移植や自然周期による移植と比較して、凍結融解胚移植やホルモン補充周期で増加する事が報告されています。

自然妊娠や人工授精などによる妊娠と体外受精による妊娠の比較でも前置胎盤や癒着胎盤などのリスクが上昇することが報告されていますが、これらの周産期予後の異常は高齢妊娠や前述した通り凍結融解胚移植やホルモン補充周期で増加するため、体外受精自体が起因しているかはわかりません。

しかし、胚移植はやはり自然の着床とは異なるため、移植した子宮の位置が悪かったり、移植してから胚が着床するタイミングに時差が生じたりすると、前置胎盤などを引き起こしやすい事は推察できます。

前置胎盤は癒着胎盤になりやすいと報告されているため、体外受精〜胚移植で増加する事も考えられると思います。

正直、専門外ですので詳しくは医師にご相談ください。

以上です。
ご参考になれば嬉しいです。

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