メラトニンと卵子の質

抗酸化物質としてのメラトニンと卵子の質について、エビデンスをまとめていきたいと思います。

【概要】【抗酸化作用】【動物研究による効果】【ヒト臨床研究による効果】【否定論文】【私が思う効果の信憑性】についてまとめています。

超~簡単にまとめていますので、説明不足の点についてはご容赦ください。

また、卵子や胚に関しての報告のみをピックアップしています。
その他の作用については言及しません。

では、始めましょう!

引用: Clinical Application of Antioxidants to Improve Human Oocyte Mitochondrial Function: A Review

◯ 概要


メラトニンは、アミノ酸のトリプトファンから松果体で合成される。
概日リズム的に血中に放出されるが、その生成は夜間限定である。(睡眠に関わるのは有名ですね)

メラトニンがミトコンドリアで多量に生産されており、酸化ストレスの軽減に重要な役割を果たしていると考えられている。

◯ 抗酸化作用


メラトニンの抗酸化作用は,優れたフリーラジカル(活性酸素の一種)消去作用に加えて,抗アポトーシス作用、抗炎症作用、抗アンドロゲン作用などが報告されている。

卵巣のメラトニンの産生量は加齢により減少し、閉経に伴うFSHレベルの上昇にも関与している。

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