見出し画像

立体に3Dメガネ

今回はGeoGebraの活用方法について書きます。
数学で利用するであろう描画ソフト・アプリは色々とありますが,GeoGebraは基本的にはどのデバイスでも利用することができ,ブラウザで立ち上げることができる点が便利なので利用しています。
ここにリンクを貼ることができないことだけが残念ですが…

GeoGebraの空間図形

GeoGebraには平面図形やグラフ描画,空間図形,数式処理などの様々なアプリが用意されている。今回は空間図形を使用する。

またGeoGebraは自分で作らなくとも,トップページの検索欄から公開されているアイテムを利用することもできる。

導入場面

三平方の定理の学習でGeoGebraを使用した。
この単元では,立体の切断や円の切り口など,三平方の定理を立体で利用する問題がある。この問題を解くためには立体をイメージできる力が必要になる。

立体をイメージできるようになるための方法の1つとして,より本物に近いものを観察するのはどうだろうか。そこでGeoGebraを利用した授業の板書が以下の画像である。

板書例

立方体の2辺の中点と頂点の3点でカットした場合,切り口がどうなるか,切り口の長さがどうなるかなど様々な観点から観察することができる。

よりリアルに見る

そして,余談になり,学習に直結する内容ではないが,GeoGebraの空間図形の面白い機能を紹介したい。

GeoGebraには空間図形の投影方法が4種類ある。
基本の直行射影や透視投影だけでなく,3Dメガネ用の投影という面白い投影方法がある。この機能を使うと,画面をより立体に見ることができる。

このボタンを押すと画面が赤色と青色の線で表現される。そこで,昔ながらの赤と青のフィルムが貼られたメガネを通して見ると画面が飛び出して見える。

3Dメガネを通して立体を見る様子

この3DメガネはAmazonならば100本で1,489円と安く入手することができる。蛇足的な内容ではあるが,生徒の反応は上々である。彼らのイメージする「普通」ではないだけで,授業への関心はグッと上がる。

数学を数楽できる良い例となるのではないだろうか。


サポートいただけると嬉しいです。いただいたサポートは「創って学ぶ数学」の教材費として使わせていただきます。