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八つ当たり宝庫~昼食編~

あれから何十年経つのだろう。。。これはボクの新入社員時代の話である。

まだ何処にでも灰皿が設置されていて、在来線の電車内でも一部喫煙可能だった頃にボクは就職し親元を離れた。毎日の何もかもが冒険の日々であったのだが、いかにして理不尽に耐え忍び順応していくかが勝負で、「人生何でも経験」と考える自分でも、この時だけは無駄に大切な時間を奪われていると心底思ったものだ。ある意味、中高生の先輩後輩の関係よりもタチが悪い。

[F氏との出会い]
入社式を終え、上司となる人に部署内を挨拶がてら連れ回される。そこに一人ニコニコと「愛想が良いテイ」の人物が腕を組みながらこっちを見ている。そう!自分の指導員となるF氏だ。まさかこの人が自分のことを極限まで追い詰め、何の成長も利益も生まない鬼教官になるとは思ってもいなかった。入社3日目のあの事件があるまでは…

おいema!今日の昼食(社食)どうだった?と突然昼食の食リポを求められ、この人食いしん坊だな(笑)と、ほのぼのした気分で美味しかったですよ!と当たり障りないフィーリングで答えた。そぉかぁ〜と言いながら立ち去るF氏…何やら不穏な雰囲気を感じる……

ボクの回答、間違っていたのだろうか?!。。。

その数分後だったと思う。遠くから「お”〜〜い!!」と大きな声が聞こえた。何だかこっちを見ながら手招きしている。顔を真赤にしながら地団駄を踏んでいるF氏…部署内で声張るなんて「この人やべぇーな」と心のなかで思いながら彼の話を聞きに行った。

[F氏の言いがかり一覧@昼食について]
オマエさっき昼メシ旨かったとか言い放ったよな←イチャモンハツドウ
あんなのが旨いって どういう了見だよ←アンタニカンケイナイダロ
オマエ、このイライラどうしてくれんだよ←シラネーヨ
オレが若い頃は先輩に気ぃ使って話したもんだよ←ナンノハナシダ

明らかに何かが違う!根本的に目的が違う。新入社員ema、あまりの悔しさに目が血走る…。この日F氏の豹変トリガーを引いてしまった自分、数年間の闘いが始まった。その直後に機嫌が治ったのか「オレはオマエが憎くて言ってるんじゃないんだよ」とか言ってきたけれど、平たく言えば「八つ当たり」だ。頭の中で何が沸いたのかは知らないが…

そして彼の味好みで憎まれてはたまったものではない。

この話を書きながら当時を思い出し、アドレナリンが止まらなくなりそうなので今日はひとまずこの辺にしておこう。

つづく(かも)〜続編未定