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内定はあるんですけど・・・
「内定はあるんですけど…」
きたきたと一瞬思いました。
秋に増える相談です。
「内定はあるけど、ここで良いのかなと思って、他も受けてみたいのですが…」
でもその方はちょっと違いました。
英文科の短大生…
もっと英語を使えるところ〜本人が考えるのは英会話スクールのアシスタントや国際交流関連…内定をもらっているのは観光関係。
どうしてもどうしても諦めきれなくて、内定先に気持ちを話し、支配人が「待つよ」と言ってくれている期限を目の前に、望んでいる、本人にとっては夢のような求人が出ました。
迷って迷って私との2回目の相談予約の電話をかけてきました。
相談の中で、その求人は、倍率も高いし求められるレベルも高いことも伝えました。
もう一つ伝えたのは、その内定先の支配人が貴女にどうしても来て欲しいというのが私には良くわかるエピソードがあったのでそれを話しました。
貴女は予約の電話をくれた時の名乗り方が素晴らしかったの。
こんなにしっかりと話してくれる人はそうそういないんだよね。貴女のそういうところや、自分に対して真剣なところをみたら、うちで働いて欲しい、うちで育てたいと思うんだろうと感じます。
彼女は堰を切ったように泣き出しました。
「わがままだと毎日、親にも先生にも言われている。私だってわかっている。でも、後悔したくない。だけど、支配人さんにすごく良くしてもらっているのにひどいことをしてる気がして…」
とても切なくて、とても愛おしい気持ちになりました。
たとえ、いろいろやってみて内定を失ってゼロになったとしても、貴女ならその後から出る求人に応募すればどこかに採用になると思うし、そのお手伝いを私はできます。
まずは、今やりたいことに挑戦してみてください。しんどいなと思って愚痴りたくなったらいつでも話を聞くからね。
そう伝えると涙を拭いて、笑顔でお礼を言って帰って行きました。
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