マウスピース矯正のメリットとデメリットと注意点
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製の装置を使用し、目立たない方法で歯並びを整える矯正治療法です。3Dテクノロジーにより可能になった歴史の浅い矯正治療法です。この治療法は多くの利点を持つ一方で、注意すべき点も存在します。以下、マウスピース矯正のメリット、デメリット、そして注意点を詳細に解説します。
マウスピース矯正のメリット
目立たない:透明なプラスチック製のため、他人に気づかれにくく、社会生活において自信を持って行動できます。
取り外し可能:食事や歯磨きの際に簡単に取り外せるため、日常生活における不便が少ないです。
痛みが少ない:徐々に歯を動かすため、従来のワイヤー矯正と比較して痛みや不快感が少ない傾向があります。
金属アレルギーの心配なし:金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
マウスピース矯正のデメリット
装着時間の厳守が必要:1日に20時間以上の装着が必要で、これを守らない場合、治療期間が延びる可能性があります。
定期的なマウスピースの交換:歯の動きに合わせて定期的に新しいマウスピースに交換する必要があります。
保管方法に注意:使用しない時は専用ケースに入れ、適切に保管する必要があります。
適応できない症例がある:重度の歯並びの乱れや噛み合わせの問題では適用が難しいことがあります。
コストが高い場合がある:ワイヤー矯正と比較して、治療費が高額になることがあります。
後戻りのリスク:すべての矯正治療に入れることですが治療終了後も歯の位置が変わる可能性があり、定期的なチェックが必要です。
マウスピース矯正の注意点
治療期間の長期化:マウスピースの力が比較的弱いため、場合によっては治療期間が延びることがあります。ただし得意な動きもあることから治療期間が短く済む場合もあります。
紛失や破損のリスク:取り外しが可能なため、紛失や破損に注意が必要です。
口腔衛生の重要性:装置の装着により唾液の流れが停滞し、口腔衛生環境が悪化する場合があります。
歯根吸収や歯周病のリスク:治療中に歯根が吸収されるリスクや、歯肉炎、歯周病の発症リスクが高まります。
発音障害の可能性:装置が舌や歯に影響を与え、発音に影響を及ぼす可能性があります。
マウスピース矯正に限らずどの矯正治療にもメリットデメリットは存在します。デメリットについては下記をご参照ください
執筆
江間ファミリー歯科・矯正歯科 副院長 江間秀明
江間ファミリー歯科・矯正歯科HP:https://www.emasika.jp
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