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エコバック、3回使うと消滅する問題 2020.6.23


これまで、片手では数え切れないほどのエコバックに出会ってきた。しかし彼らは、いつも3回くらい使うと姿を消してしまう。

自らゴミ箱に入れた記憶はない。外で取り出したはずもない。それなのに、家の中を見渡してもどこにもない。そして、いま思い出そうとしても、それらの色や形状をひとつも思い出せない。

なんとなく、茶色やカーキの色をした、ポリエステルのしゃかしゃかした袋ということはわかるんだけど。一つずつの形状は頭の中に残っていない。


レジ袋の有料化まで、あと10日を切ってしまった。

何度でも使えるエコバッグを持とう!というのは至極真っ当な主張だと思う。
しかし、300円で買ったエコバッグは、3回使ったら消えてしまうから全然エコじゃない。金銭的にも、1回の買い物につき100円もかかる計算になる。同じ300円で、1枚3円のレジ袋は100回買えてしまうのに。ああ、ますます、使い捨てのレジ袋の便利さが際立つ。レジ袋便利だな…。

しかしやっぱり、環境負荷への注目が高まっている時代に、そんなことはおおっぴらに言えない。レジ袋を毎回買うのも、エコバッグを3回につき1枚買うのも、どちらもよろしくないのは明白だ。

ちなみに私は、こんな名前でnoteを書きつつ、普段は会社員として環境に関する仕事に従事している。周りの人は、キッチンペーパーを全く使わないとか、マイ箸を持ち歩いているとか、好きなブランドはパタゴニア一択とかいった具合なのだ。そんな中で、ずっとレジ袋をもらう行為に罪悪感を抱いてきた。地球にも自分にもやさしくない。


最近、そんな私の心を見透かしたかのように、新たなエコバッグが手元にやってきた。プレゼントとしてもらったのだ。なんと私は、このエコバッグを、もう10回ほど使っている。新記録。エコバッグは必ずしも3回で消滅しないことが証明された。今も、ちゃんと私の手中にある。

このエコバッグ、これまでのものと明らかに異なる要素はみっつ。色が好き、使い勝手が良い、プレゼントとしてもらった、ということ。

色味や肌触りがちょうど良く、巾着のように紐が通っているので自転車カゴで中身がこぼれないのが優秀。そして何より、人からプレゼントとして贈られた、というのが大きい気がする。


これまで消滅したエコバッグは、何かのオマケでもらったり、何かのオマケでもらったものを譲り受けたり、なぜか100円ショップで買ってしまったり、なぜか100円ショップで買ってしまったものを譲り受けたりしていた。まあ要するに、見た目もイマイチ、使い勝手もイマイチ、愛着もなかったのである。


しかし今回のエコバッグは、持っていて気持ちが良いし便利だし、プレゼントということで愛着もある。もし消滅させてしまった日には、罪悪感が伴うであろう。罪悪感って、大きすぎると困るけど、ちょっとくらい抱いたほうが日常はうまく回るのかもしれない。


というわけで、7月1日に向けて、同じエコバッグの色違いを、自ら追加購入してしまった。買いもので濡れたときに、乾くのを待って鞄に戻すのがネックだと感じていたので。しかし、2個もあると、1個あたりの愛着が薄れてしまい、結果的に両方を失う可能性もあるかもしれない。10回使っただけで調子に乗りすぎたか。いま手元にある2つのエコバッグを見て、少し焦っている。


もしどちらも失ってしまったら、残された手段は一つしかない。コンビニで1袋3円で買った有料レジ袋を、使用後にぐちゃぐちゃに丸めて鞄に詰め、翌日も使うという超王道パターンである。1週間使い回せば計7回、それだけ使えばもう使い捨てとは誰もいえないだろう。レジ袋の形態をしたエコバックといっても過言ではない。軽量で頑丈なエコバック。ダイソーとドンキのものは2回くらいしか持たないだろうけど。

それくらいの軽い心持ちで、7月を迎えようと思う今日この頃。みんな、どうするんだろう。やっぱり大好きなほぼ日とかで、エコバッグ買うんですかね。私もほぼ日デビューかしら、と試しに検索してみたら、いろんな袋が出てきてしまい、ほぼ日初心者にはエコバックが存在するかもわかりませんでした。

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