#16 出版社を将棋の駒に喩えると の感想



王将

すずきさん:福音館
わたなべさん:三笠書房→岩波書店

『業界で実はかなりどっしりとして、不動な感じ』で福音館っていうのはすごくよくわかる。『ISBNの出版社記号ゼロゼロといえば岩波書店』というのもなるほど。わたなべさんの三笠書房の理由が「王様文庫」っていうの、何度聞いても笑ってしまう。最初から大喜利の予感。

すずきさん:文藝春秋、新潮社
わたなべさん:金の星社、金園社
 「金両サイドの文春・新潮はいいんじゃないですか。お互い仲悪そうなところもあって」というところで笑う。
「輝いてるって意味でも金にふさわしいんじゃないでしょうか」わたなべさんのこういう強引なまとめ好きだわ。

すずきさん:白水社、亜紀書房
わたなべさん:小学館、集英社
 「(小学館は)『銀の匙』出してるから!」もうわたなべさん、この路線で突っ走るんだな。でもよくお題に沿った(?)出版社出てくるよなーとこれはこれですごい。すずきさんは理由も考えながら挙げていてこれもすごい。

桂馬

すずきさん:東京創元社、早川書房
わたなべさん:イースト・プレス、書肆侃侃房

「飛んじゃってる出版社」って何だ。でもここのパートが一番マニアックというか面白い着眼点かも。お二人も「面白いねこれ」と盛り上がってきている様子。

「この2社はお互いライバルだと思ってるんですがどうなんですか、そんなこともないですか。お互いをどう意識してるのかなって」
「いや、表ではたぶん結構、お互い頑張ろうぜって言いながら、結構、あ、やられたとか思ってるんじゃない」

東京創元社と早川書房について

香車

すずきさん:山と渓谷社、本の雑誌社
わたなべさん:ライツ社、ミシマ社

「前進あるのみの出版社」専門性がある、得意技一点突破の出版社だそう。「本の雑誌社」の理由が「本の雑誌社さんは前に進むしかできない。変な寄り道とか迂回とかしない。前しか見てない」(すずきさん)っていうのすごくかっこいいな。

このあたりから私が将棋わからないせいかだんだん文章にまとめるのが難しくなってくる。聞いてる分には全然問題ないのだが。

すずきさん:講談社
わたなべさん:浅川書房
 講談社?なぜ?と思ったが、理由として「物量」だそう。あの出版点数と出版物の多様さがなかったら本屋として成り立たないのでは?とすずきさん。

飛車

すずきさん:集英社
わたなべさん:メディアドゥ→ダイヤモンド社
 ダイヤモンド社の理由が『破壊力、威力、収益者』、飛車は「超攻撃的な出版社」だそう。安心して買えるビジネス書だと。集英社は「ずっとすごい」

すずきさん:角川春樹事務所
わたなべさん:KADOKAWA

「僕は角は決めてたんですよ」

わたなべさん

期待を裏切らないチョイス。ところざわサクラタウン気になる。
 角川のメディアミックス!これは70年代生まれの私にはかなり懐かしい話題。本出して映画のCMばーんっとやって・・・ってイメージ。『天と地と』とかあったなぁ。ちなみに角川春樹が角川書店在籍中の最後の映画は『REX』だそう。懐かしい。

感想

 この配信回、大好き!もう何回も繰り返し聞いてる。大喜利に流れつつもいろんな出版社の性格を知り抜いているお二人だからこそのチョイスで、笑いながらも勉強になった。
 角川文庫といえば私の中では片岡義男と森瑤子。誰か作家がエッセイで「片岡義男さんが好きなので僕の本棚は真っ赤です」って言っていたのを覚えている。
 先日無性に片岡義男読みたくなって都内のブックオフ行ったけどもう一冊もなかったな。寂しい。
 私は将棋の駒には例えられないけどなんとなくのイメージはある。講談社と集英社は早慶戦ぽいな、とか白水社は上智かな、とか。

番組内で触れられた本

イースト・プレスの紹介のときにわたなべさんが言及。このおかげでこの本に出会えました。ありがとうございます。わたなべさん


亜紀書房ですずきさんが言及。


白水社

浅川書房





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