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あなたと過ごしたい”夢の国”のはなし。




 注)これは、某テーマパークの話ではありません。”夢の国”のおはなしです。写真はお借りしました、某プリンセス城の写真ですが、これから話すのはプリンセスの話ではなく、田舎町出身のアラサーのおはなし。



夢の国

 みなさんにとって、”夢の国”はどこですか?わたしにとっての”夢の国”、それは”好きな人が住んでいるところ”です。
 みなさんの頭の上に大きなはてなマークがいくつも浮かんでいるところが見えました。この人は何を言っているんだろう。本当に頭の中がお花畑なんだな。いい蜂蜜が採れるようにミツバチを贈ろうとしてくださったそこのあなた。ペットは禁止ですので、ご遠慮願います。
 好きな人のことは、病的に好きになってしまうので、そりゃその人がいるところが夢の国になるのです。可動式夢の国。


君の隣

 恋人や好きな人が変わったら、わたしの夢の国はどうなってしまうのか。夢の国”だった”場所になる。過去の恋人とよく行った場所は、基本的に新しい恋人との行き先の選択肢からはなくなる。なまぬるい季節の小さな虫が飛び回る土手、いつでも幽霊が出そうな暗い神社のすみにある会館の前、グラウンドの掲揚塔の下。マスターにもよくしてもらった行きつけのバー。中高生の頃の恋人と会っていたようなところには、もちろん行くことはないだろう。お酒を飲む場所だって、新しい恋人と、開拓していくんだろうし。これからは、がちゃがちゃにぎやかなお店に出向くよりも、おうちでしっぽり派になっていく予感。
 そんな何にもない田舎の隅で、君の隣が心地よかった思い出だけが、寂しそうに揺れている。


エマ城

 わたしは、自分の家をお城と呼ぶ。それくらいおうち大好き。できれば、他人を家に上げたくない。学生の頃から、誰かを自分の家に呼ぶことはほぼなかったけれど、社会人になってからはもっと減った。常にきれいにしているわけではないけれど、生活できないほど汚れているわけでもない。でも、どうしても、自分の家に誰かがいる状況が苦手。外で誰かと会うときよりも神経を使って、驚くほどの疲労感を抱えることとなる。他の人の家で過ごすときも、一緒。
 動物が縄張りを守る心理って、こんな感じなのかなと思う。本当に心を許せる相手でないなら、ひとりの方がいい。こんなことを言っていては、いつまでたっても誰かとの共同生活なんてできないよね、わかってる。でもね、好きな人であれば基本的にいつでも一緒に居たい派なの。でも、これは相手によってはけっこうな負担になってしまう。共同生活のなかで、相手の存在がストレッサーになるなんて、あってはならないことでしょう。むつかしい。


王子さまを待ちながら

 芸人さんが、あれこれ話ながらバスを待つ『バスを待ちながら』っていうYouTubeチャンネルがあるんですよ。漫才やコントの芸をするわけじゃなくて、ただただ空き時間ののぞき見みたいな時間。エピソードトークやなんでもない会話の節々におもしろいが隠れていて、芸人さんってすごい。言葉選びに、いろんな芸が敷かれているのだと思う。余談でした。
 わたしは、見た目と話や挙動のギャップによって、黙っていればモテる代表選手をしている。ギャップが全くいい方向に機能しないタイプ。おもしろいは正義だと思うのです。そして、素直で正直でいることも。小さい子どものド直球ストレートのひとことって、たまにすごく鋭利なことあるじゃないですか。わたしもそのタイプの一言を放ってしまうタイプでして…。ただ、これらの要素は、わたしが心身共に健康に過ごすために必要な要素。
 みんなから嫌われないように器用にふるまうことができる人もいるけれど、そのご機嫌取りで勘違いに発展してしまうこともあるからね。わたしは、みんなのご機嫌取りの役はあまり選ばない。どちらの方法を選択したとしても、誰かには嫌われる。わたしはわたしで心のメンテナンスをして、ゴキゲンに過ごす力を高めないといけないの。大切な人を守ることができるためにも。この数年で少しずつ重たいダンベルを上げられるようになってきた。



 これから先、自分のお城が、ふたりのお城になって、そのあとに仲間が増えていって…。そんな妄想に心を弾ませるのに忙しい。そんな風に、変わらず2023年も幸せに暮らしたい。家具選びでどっちの色がいいとか、こっちにこれを置きたいとかやりたい~!家具屋さんのお買い物って、楽しいし、夢膨らむよねぇ。決めた、誰かと暮らすまで家具の新調はしないで、いまの子たちに耐えてもらう。使い始めてこの春で丸10年になるので、みんな年季入ってきてる…。もうちょっと頑張ってね。
 きょうも読んでくれてありがとうございます。またね。




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