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セブンスの女(ルートカラーセブンスと申します)


   音楽教室に通っていた。年に何回か開催されるライブでは私は必ずセブンスコードの多用された曲を選んでいたのだが(カバーしかしてなかった)、それは何もセブンスを選んでやるぞ!ということではなくて、気づいたらそうなっていたという話。私はとにかくややこしいコード展開を好んでいて、私の度を超えたら次はもうジャズだと先生に言われた。


   昔からややこしいものが好きだと思う。遠回しで分かりにくいもののほうが好きだ。「アイラブユー」よりも「月が綺麗ですね」の方が粋だと思うタイプだ。だから日本語が好きなんだとも思う。かといって、シンプルで直接的でわかりやすいものが嫌いなわけでもないし否定する気もさらさらない。でもどちらかを選べと言われたら、私はややこしくて間接的で分かりにくい方を選ぶだろう。いつもそうしてきた。


   私のお店の名前はルートカラーセブンスといいます。カラーのお店なので「カラー」は入れたかったのと、あと音楽がどうしても好きなので音楽のことを入れたかった。そしていつか私が「セブンスの女」と呼ばれていたことをふと思い出して、セブンスにしようと思いついた。


   セブンスって、なくてもいい。だって三和音で十分美しいから。でも、ひとつ音が加わることでものすごく豊かになる。オシャレになる。しかもメジャーかマイナーかで印象が変わる。それらはいつだって調和しているんだ。全てはルート(基礎となる音)を軸にして。


   私の好きなアーティストは、自分でコードを作ったりします。一般的なコード表というものがありますが、おそらくは無限に生み出せるみたいです。そんなふうに、自分の美しいと思うものならば何やったって調和するものなんだと信じています。多分ひとつの正解なんてなくて、自分がいいと思うものが正解なんだと思います。


   三和音で洗練されたものもいいけど、私はひとつ余計なものを足して、新たな発見を生み出すほうが好みなんだと思いました。そんなスタンスであることを、この1年を振り返りながら、改めて思いました。楽しいこと何でもやっていきたいよな。人生長いし。そんな人を応援出来るサービスを考えていきます。来年1月から、ご予約開始します。


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