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日記:2024年3月26日 大雨のち晴れ

・本日午前、ドカ降りにつき。低気圧症ゆえかまったく集中力を欠いていた。ただでさえ低パフォーマンスなのにこれでは仕事にならないが「仕事になりません」などと言って罷り通るものでないのが21世紀の労働という不明の文化であり、だからとりあえず黙って着席をしていたという次第である。

・散々に泣き腫らしてスッキリでもしたのか、午後からは晴れ間が見え始めた。それに伴ってか思い込みなのか定かでないが、俺の不調にも改善の兆し。まったく傍迷惑なヤツだ。泣いてどうにか出来ると思っているのに限ってろくなのが居ないのは天候とて同じであるらしかった。

・シンプルに書くことがないので、またソシャゲの話をする。あーだこーだと文句を言いながらも隙間を縫ってチマチマと「FGO」の新章を進めているのだが、これがまぁ面白い。最近は同じメインシナリオでも、奈須きのことその他ライター陣との間の埋まり難い力量差(こと「Fate」を調理するにあたって彼の右に出るものがいないという意味で)を感じてノレない瞬間が増えていたが、今回手がける何某の手腕はなかなかに巧みだ。バリエーション飽和の末にキャラが迷走しつつある各サーヴァントの実像を正確に捉えた描き口と、なによりプレイヤーの選択肢に感情的な違和感が少ないため没入できる。

・特にジャンヌ・オルタが可愛い。それ自体は相変わらずの事であるが、久しぶりの登場で磨きがかかっている。最初期のボスキャラだった彼女とはもう長い付き合いになるが、その人気は伊達ではなく未だポテンシャルを秘めている。彼女こそ、UIがまるでアーチャーの心象風景もかくやという荒れ地のただ中にあった初期FGOにあって燦然と輝き、暗黒の黎明期を救った真の聖女として称えられるべきであろう。

第一霊基が好き過ぎる

・創作者であれば誰しも一度は考える「闇堕ちしたジャンヌ・ダルク」という極めてシンプルな出力結果の割に、発生した経緯はかなりややこしいジャンヌ・オルタ。「Fate」においては元のジャンヌが黒化の余地がない程に清廉な人物であるため、第三者が願ったイフの存在という本来有り得ざるサーヴァントが彼女である。本人もその事に自覚的であるため、一応は「復讐者となったジャンヌ・ダルク」として振る舞いつつ、絆を育む毎に、自身がいつか目が覚めれば消える泡沫である事をほのめかす健気な一面も垣間見せる。

・しかし逆に己が曖昧な存在であることをいい事に、精神的な変化に乏しいとされるサーヴァントの身らしからず、登場する度に新たな愛嬌と達観を獲得している。例えば史実のジャンヌ・ダルクの字が書けないというコンプレックスに対抗して、影ながら猛特訓の末に達筆な手紙を書くようになったり、いつの間にか主人公の事を親しげに「マスターちゃん」などと呼んでは宝具の使用をせっついてくるなどといった具合である。なによりいくら露悪的に振舞おうとも、元にした原典が底抜けの聖女なのでどこまでも根が善良というのが彼女が長きに渡って愛される所以だ。最近は儚いなりに、開き直って泡沫ライフを楽しむ気になっているようで嬉しくもある。

・最新のストーリーではいよいよ制服差分まで持ち出してきた。これで復讐者(アヴェンジャー)というのだから人理もまだまだおめでたいものである。しかし……思えば物心ついた時からずっと坂本真綾の声帯に狂わされている気がする。古くは「カードキャプターさくら」のプラチナに遡るし、なにより俺の性の目覚め、もとい初恋は間違いなく「ガンダムSEED DESTINY」のルナマリア・ホークであった。まだまだお若いのだが芸歴換算ではベテランもベテランであり、驚嘆に値する。このほど久しぶりに見たルナマリアもまったく色褪せないままスクリーンに存在していた。ああいった衰えを知らぬ傑物を見ていると、役者がイモータルであるかのように錯覚するのも無理からぬことと思えてしまう。 

・書くことないとか言っていたが、本日は妹の誕生日であった。おめでとうございます。絡みがないので完全に失念していた。同じく実家暮らしであり一つ違いの弟と違って仲は険悪という程でもないが、お互いの暮らしに干渉しない不文律とまるで噛み合わない生活リズムから、そもそもまともに顔を合わせる機会もない。俺が起きている時には基本寝ているし、その逆も然りなのでほぼスタンデル星人みたいなものである。

←夜にしか活動できないスタンデル星人アボルバス
昼にしか活動できないスタンデル星人レドル→

・夜な夜な焼いたというスコーンの余りを本人不在のまま頂戴した。誕生日だというのに貰ってばかりで大変恐縮なのだが、いま本当にめちゃくちゃお金が無いので今度返します。

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