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日記:2024年2月26日 晴れ時々曇り

・基本的に立ち食いそば屋の朝食セット(380円)が平日の糧。労働者に与えられる最低限度の餌といった趣に心が冷えるため、せめてもの抵抗として、毎度供されるかけうどんに100円で追加できる鶏天をトッピングするなどして個人の尊厳を取り戻そうとする。ワンコインでお釣りが来るあいだは続ける、それは孤独な闘争。

・「今月は無理っすね〜」とやんわり断った案件が先方には先送りと解釈されたらしく、それが蒸し返されたために内心で毒づく。今度は要望書に条件付けする形でそれとなく断るが、向こうはどうあっても実現させる気でいるらしく、「来月また検討しましょう!」などと不快な爪痕を残していった。相手を人間としてより以前に、ノルマとか労働力といった単位で見ることを正当化する資本主義の発想にはまったく反吐が出る。思うにアダム・スミスやサッチャー辺りは今ごろ地獄でのたうち回っているはずだが、しかしこれに勝る合理的な仕組みを今世紀の人類は未だ持ち得ずにいる。というか、どのような制度であれ、それが「合理的」であればあるほど俺のような人間に出血を強いることは疑いようがない。

・上の話とやや重複するが、油断してると無から予定が生えてくる。まこと空恐ろしいのは提案する側はハナから俺が同意することを前提に、たいした説明も無いままサインだけを求めてくる事だ。どいつもこいつもそこになんの疑問も介在せず当たり前という顔をしている。毎度そこで待ったをかけるのは本当に骨が折れる。スケジュールの穴を見つけたからこそそうしているのであろうが、それは俺にとっては意味のある余白なので急にねじ込まれると困るのだ。それこそ命令なら従わざるを得ないし切り替えるのだが、任意性のある段階でやられると断るのにも気力を要するので大変辛い。実際問題、空いてはいるので。でもさ……場所が「某所」では応じられるわけないだろ。ちゃんとして。

・知り合って3ヶ月くらいの担当者に「人の相談は的確に返せるのに自分の事になると考え込みますよね」と今世紀最大に自覚のある本質を突かれたため失神。俺めちゃくちゃ嫌なヤツみたいじゃん……。実に、実に正鵠を射ているのだけど、その指摘に前後の文脈ってありましたっけ?  相手の立場になって考えるのが得意なので、誰かオレと替わってください。

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