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日記:2024年5月28日 大雨のち曇り

・「警報級の大雨」などと煽るだけ煽っておいて休ませてはくれない社会。後に続く文言は「不要不急の外出は避けるようにしてください」などという不可能事か、さもなくば「交通機関に乱れが出る恐れがあるため、明日の朝は早めの行動を心がけてください」と無感情に他者を死地へと駆り立てる薄情なアドバイスのみである。決してお天気キャスターが悪いわけではないが、いっそ開き直る形で「この雨に打たれて、死ね!!」くらい言ってくれた方が清々しくもあるというものだ。

・実際の天候。ピーク時の夕方はそこそこ吹き荒んでいて、帰宅途中と思しきJKなどは一様にこの世の終わりが到来したかのごとく叫びながら小走りしていたが、彼女らの歳の感受性だと何が起きても常に天変地異のような新鮮さと迫力が伴っていて“ヤバい”だろうから、あまり気にしてもいられない。ところで21世紀にもなるのだから、そろそろ傘などという前時代的な物に依らずとも雨風を凌げるだけの技術なりは発達しないものだろうか。こう、あからさまに設定が固まってない頃のJ・ガイルみたいに全身に薄い透明の膜みたいなのを張り巡らせるとかさ。

・店の性質上、名指しは避けるが、個人的にも京都で1、2位を争う実力の老舗ラーメン店が、このところの原材料と光熱費の高騰に抗い切れず、価格改定を通り越してメニュー改定に及ぶ旨が告知され、心で降りしきる雨にも負けない量の涙を流した。値上げも辛いが、なによりメニュー落ち(提供終了)という重い言葉が俺の心を千々に引き裂いた。そのような決断に至った切実な背景を、まさしく苦渋ともに書き連ねた告知文を見るに納得せざるを得ないが、同時に、このようにして市井の暮らしを圧迫する政財界への憎しみがかつてなく惹起される。もう、なにもかもが憎いッッ……!

・このところ脳内反省会の悪癖が再来しつつある。フラッシュバックすると所構わず顔を顰めたり、呻いたりしてしまう。というのも最近はギリギリ舌禍にならない程度に余計な事を言ってしまい、顰蹙を買わないまでも滑ったり、本来言わずに済んだ事を自ら露呈してしまうような迂闊な出来事が続いているように思うからだ。勿論、インターネットでファイトしてる時などは意識的にやってるから反省はしても後悔はあまり無いのだが、リアルで口を滑らす時は本当に滑らせたとしか言えないほどに勝手に漏れているので予後に障る。振り返るとついつい気が抜けていたり、なにか気の利いた事を言わなければという思いから口にした事が禍する場面が多い気がするので、残る上半期はあまり自分からは積極的に発信しない事に努めたい。

・そうなると、何よりも先んじて辞めるべきなのはこの日記のようにも思われるが、元よりこれは誰を慮って認めているでもないからノーカウント。第一、ここでは何も言っていない。ただ、思った事をそのまま書いているだけで……。


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