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日記:2024年6月25日 曇り時々雨

・今日は周囲に行き交う人々が皆、賞与と税金の話ばかりしているので頭痛がしてきた。かく言う俺自身も喜怒哀楽を総動員の上、その事ばかりに思考リソースを割かれている自覚があって大変しんどい思いをしている。個人の事情はともかく国策の是非など、直ちにはどうにもならん事ばかり憂いていると、それがそのまま将来の不安へと転嫁され、引いては希死念慮に通じるため、敢えてこれ以上の事は記さずにおく。

本日の脳内メーカー

・目先の金の事ばかりに腐心するストレスから、この数日ほどは日記でも、どこか雲がかかったように煮え切らない話ばかりしていて、書いている身としてもどうにも暗くなりがちな印象がある。無理に明るい話を提供しようといってすぐに用意出来るものでもないのだが、とはいえ何事もバランスが肝要だよな。なるべくシャキッとします。本当を言うと最終的には令和の枕草子くらいに、日々の憂い事を綺麗さっぱり断ち切りたいが。

・本日はパリッとしたよそ行きの用事があり、クソ暑い中、スーツを着用する羽目になった。いい歳した大人なのにいつまでも服に着られている感が否めない。ところで、世間は酷暑もあってとっくにクールビズの許容期間であるはずなのだが、体裁を慮ってジャケットもネクタイもフル装備を要求されたために、道すがらで滝のような汗をかく羽目になった。どう考えても気候に応じて着崩すよりも、顔中を脂汗で光らせながら会う方が、先方に対しても非礼に当たると思うのだが。

・外出先で得た貴重な知見は後日、社内でゆっくり共有するとして、昼はそのままの足で麺をシバいた。つい先週にも入って、結局その後に紹介し損ねた店である。いわゆるチャイニーズガストロノミーを追求したミシュラン二つ星のシェフがプロデュースする店というのもあって、まずは極めてシックな雰囲気の店内に物怖じさせられる。とてもじゃないが、これからラーメンを食いに立ち入るような場所ではない。

鶏白湯麺 ¥1200

・オーソドックスな中華そばは前回の来訪時に食したので、今日はもう一方の鶏白湯を試してみる。うーん、店の雰囲気に劣らず(ラーメンとしては)高級食の価格だ。ところで最近は、ラーメン業界でも「泡系」が一つのジャンルとして確立されつつあるが、正直に言って個人的にはあまり好むところではない。味の良さも合理性もさっぱりわからん。積極的に頼む理由など何一つないから普段であればスルー安定なのだが、今回に限ってはガストロノミーの一任者が手がけるのならば或いは……思って試してみた次第である。結果として所詮、泡は泡でしかないと再認識するに終わったが。

・いちおう理屈の上では、口当たりがクリーミーになり、乳化していたスープが脂と分離していくことによる味の変化を楽しめる……との触れ込みである。確かにまろやかなのは否定しないが、個人的にはそれ止まりだった。むしろペットボトルを振り回して飲んだお茶が不味いのと同じ理屈で、無駄に酸化が進んでいるだけじゃないのかという気がしないでもない。好きな人には堪らないのかもしれないが、少なくとも俺の味覚センスとは甚だ乖離したジャンルである事に変わりはない。不味くはないが、わざわざこれを頼むなら普通に中華そばの方が嬉しいという感じだった。

中華そば ¥1200
味変用にポルチーニ茸のペーストが載っている

・しかし味以上に気になったのは、一見して格調高い店にも関わらず、お里が知れるように喧しい客が多い事だった。初回の来店時もあからさまに場違いな熟年夫婦が騒いだり電話したりと散々だった。チェーン店であれば全然気にならないレベルの喧騒でも、雰囲気がたちどころに台無しになってしまう。この手の高級店から派生した業態というのは総じて、良くも悪くも敷居が下がる分、相対的に質の低い客が目立ちやすい傾向にあるような。せめて空気を読んで静かに食事するってことが出来ないものだろうかね。

・半隠居状態の「ウマ娘」チャンピオンズミーティングは育成を完全に放棄した結果、流用でAクラス2位。あのころの情熱はどこへ行ったか、これで明日からの新シナリオがしょうもなかったら本格的に引退も考えるか……などと思っていた矢先に。

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