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日記:2024年6月26日 曇りのち晴れ
・今週は何かとオフィスの外に出る用事が多く、家を出る時間もまちまちだ。基本的には、普段よりも起床が早い方にばかりズレ込むスケジュールで迷惑している。もっとも今日に関しては早めに終わったらそのまま上がってもいいなどと言われているから、文句も引っ込むというものだが。
・緊張しているわけではないつもりでも、いつも以上に気を張る用事なのは違いないため、否応なしに交感神経が昂る。そのため絶対に遅刻だけはするまいと、昨日今日などは目覚ましよりも2時間近く早く脳が覚醒したが、精神とそれに付随する肉体の方はその事を認めたくなくて、ひたすらベッドの上で身をよじって抵抗するばかりだった。意思に反して魂が真面目なのだなぁ。
・本日はまぁ……提携先の生産ラインの視察的な? そういう感じ。それだけで済めば御の字だが、実態は“実地研修”などと称して不慣れな作業を押し付けられるばかりの有様であり、色々なものがたちどころにすり減っていくのを感じた。こういうのは向いてないって俺、事前に言わなかったっけ?
・しかしわざわざ実習として組まれている以上、何かしらは学び取らねばなるまい。そこで日ごろから従事しているであろう人々の雰囲気などを推し量りながら、不得手なりに効率を追求して取り組む事にした。長くともたかだか半日程度の研修ゆえ、作業そのものは特に専門性を要するものではなく、慣れてしまえば簡単は簡単であったが、それだけに時間の経過が遅く感じられた。
・あまりの単純作業に自ら進んでステップアップを望みたくなるような内容だったが、やっているうちにこの場所ではそれは求められていないのだと分かる。あくまでも、課せられた規格とノルマを過不足なく淡々とこなす事だけを要求されるのだ。それこそかつて自分が労働に求めた理想像であったはずだが、いざ従事してみるとすぐにも自分には無理だと悟らざるを得なかった。
・俺自身は成長だとかキャリアアップだとかに殊更、意欲も関心もなく、ひたすら凪いだルーティンでいいと思っていたし、その心は今もなお捨ててはいない。捨ててはいないのだが……かといって生涯に渡っての現状維持を企図すると、それはそれで暗澹たる気持ちになるのも否めないというのが、雇われが等しく背負う業である。より多くを希求する人間の本能的な欲求を置いても、年功序列に基づく下の世代からの突き上げや、なによりパフォーマンスそのものは加齢と共に先細っていく以上、いつまでも同じ作業能率を維持出来るわけもないから、皮肉にも現状を維持するためにはひたすら上昇するしかない圧力が働く、という仕組みゆえだ。俺には悪魔が考えたロジックとしか思えないが。
・とまぁ、以上が今回の研修を経て新たに学び得た……というより、あらためて実感として得た気付きである。はたしてこんな世知辛い常識を授けるべく組まれた研修であったかどうかについては、多少なりとも議論の余地があるけれど。
・解放されたはいいもののなんやかんやあって、そのまま俺一人だけ宇治方面へと放逐されてしまったため、軽く周辺で「響け!ユーフォニアム」の聖地巡礼を済ませて撤収。3期はまだチラッとしか見てないため、アニオリ展開でやや荒れた事くらいしか知らない。ああいう真っ当な部活ものってアニメだと意外と希少だが、万年帰宅部のエースとしては、観るだけでごそっとMPを持っていかれるからあまり得意ではなかったり。「リズ青」はそんなにギスらないから比較的観られるけど。
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¥900
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黄前ちゃん達の通学路線
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