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日記:2024年6月24日 曇り

・体調不良。この四文字で終わってしまうほどに劣悪なコンディションだった。昨日のウォッカが胃の不快感と築き上げた睡眠リズムの崩壊を招き、全てが破滅してしまった。まるで酔ってもいなかったのに、よもやこれほどまでに翌日祟るとは思いもよらなかった。本当に反省しています。もう二度と飲みません!……多分。

・X(Twitter)ではとある投稿が波紋を呼び、そこそこの騒ぎとなっていた。「電車で女性の隣の席に座ったら露骨に避けられたけど、これって感じ悪いよね」という異性からの“ハラスメント”を訴える内容が逆にインターネットの反感を買ってボコボコにされており、投稿者は謝罪に追い込まれていた。ちょうど世間的なバッシング対象のトレンドをひた走る「トナラー」の心理を可視化しただけに、少なくともよりにもよって一番火力のある時期に油を注いでしまったという点において、発言主の非は免れ得ないところである。

・なお発言者は名の通ったベテラン声優であるが、見た限りトレンド欄には主に実名よりも「某声優のツイート」みたいな形で並んでおり、もはや名指しする事さえも憚られる辺りに、本事案の抱える微妙な性質が読み取れる気がする。もっともついこの間、業界の超大物がその晩節を汚して持ち役を降板した事も少なからず影響はしているのだろうが。

・毎日そこかしこで何かが燃え盛っているインターネットではあるが、直接的に犯罪や不貞行為には当たらない絶妙なラインの失言でここまでいくのは、個人的には久しぶりに見た。炎上の類型でも比較的クラシックな部類に入るだろう。俺もトナラーの事は、近ごろ話題に挙がるより遙か昔から蛇蝎のごとく嫌っているが、しかしそれに対して1.5万件の引用で報いるというのは流石に過剰な気がする。統率された怒りではない以上、よほど個々人の身近にある不満と反発の顕れとも思えるが……君たち不倫の時より怒ってやしないか?

・トナラーに対する不快感は全面的に同意する一方、この騒ぎが「不適切発言」として捉えられている事には若干の違和感を禁じ得ない。確かに多くの反感を買う内容という意味では、批判を受けて然るべき舌禍である事は疑いようもないが、直接的なコンプライアンスに抵触しているかというとNOであると思う。一応「すべきでない発言」を公に発信した事を指して不適切という事なのだろうが……。これってモラルの話なのかな。

・重ね重ね、言論の自由は最大限尊ぶべきものだが、もとより自由には責任が伴うし、それを引き受ける想像が及ばぬ事は口にすべきではない。ゆえに今が息苦しい時代になったと感じるのは、それだけ今まで無責任に放言してきたツケだとすら思わないでもないのだが……なんか自分で言ってても無闇に中指立てたくなってくるな。せめて、「知らねーよばーか!」くらいはいつでも言えるような大人で在り続けたいかも。個人の責任の範疇で……。


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