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日記:2024年5月11日 快晴

・今朝からまたしても苺を煮詰める作業に追われる。ヘタを取って洗った苺を最低でもひと晩以上、砂糖に漬ける事により浸透圧で内部の水分を……前に説明しましたか。内容的にはほとんど再放送になるが、せっかくなので今回は実例も添えておく。

果汁と底に溜まった砂糖
110℃まで煮て灰汁を取ってから
果肉本体を
鍋に合流させるッ

・ここまでの手順はまぁいいんです。問題はこの先の灰汁を取る作業。植物性だからと侮るなかれ、流石に1kgも茹でるととんでもない量が出てくる。しかも火加減の調節がかなりシビア。火が弱すぎるといつまで経っても固まらないので基本は中火だが、かといって適宜弱めながらでないとあっという間に吹きこぼれる。時間にして正味20分ほどだがこの間、俺の人生は苺が主で、自我が従の関係だった。その虚無さたるや、掬う程に溢れる灰汁(アク)の中に悪(アク)を見出し、危うく悟りの境地に達するところであった。

これ、毒です
この世全ての灰汁(あく)
完成したものがこちら

・そんな感じで完成。X(Twitter)にあげたらそこそこ反応が良かった。これ全て自家栽培の賜物というのだから贅沢な話であるが、しかし疲れたぜ……。ふと時計を見たら、この作業だけで午前中いっぱい消し飛んでいて泣けた。本当は昨夜見た「岸辺露伴は動かない」を真似て久しぶりにトニオさんのプッタネスカ(娼婦風スパゲティー)を再現すべく買い物に赴く予定だったのだが、外の暑さも相まってすっかり嫌になってしまった。アンチョビや黒オリーブなんかは、恐らく業務スーパーにまで繰り出さなければ手に入らないだろうし……。

・そうこうしている内に、デレ東京の公式リセールという名のラストチャンスが訪れた。結論から言うと、もちろん負けたのでこれでお終い。だいたい絶対数が少ないのでリセールなんか出たって3桁もないだろ。そういう意味で最初から勝ち目どころか宝くじにもならない感じである。こうして脆くも夢が潰えた格好だが、不思議と心は穏やかだ。まるで長年抱えていた債務を精算したような心地ですらある。実際これでまるっとチケ代+遠征費が浮くと思うと、実体経済とは別にごく近未来の可処分所得が急増したような錯覚がある。対戦ありがとうございました。もはや執着も未練もあまり無いが、それはそれとして、もしも連番を組ませてくれる心根の優しい方が居られるのなら当方まだまだ受け付けております。どうせ“アレ”をやるとしたら夜の部だと思うので、そっちだけ拾えたらこれ以上の望みはございません。よろしくお願いします。

・溜まってる分のアニクラレポートを消化中につき、本日分の日記はここまで。


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