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日記:言葉の魔力

・今日は手短に反省だけ。別に悪いことしたとかではないが、連休が近いという事もあっていつも以上に前のめりにTwitterをやり過ぎた。要するに「あまり言わなくていい事に極力言及しない」という己に課した禁をほんのりと犯してしまった事への自戒である。

・かれこれ2年近くテキストサイトに打ち込んでいるので、最近は否が応にも「言霊」とも言うべき言葉の魔力の存在を知覚しつつある。それはオカルトやスピリチュアル的な意味ではなく、言うなれば体感や個々の文脈で働く不可視の力場という具合である。たとえば対面でこぼす愚痴は愚痴としてその場のノリで受け止められる一方、同じ内容をTwitterで書くと殊更に陰湿さが目立って投稿を見た人から避けられる……みたいな事である。おそらくそこにはなにかしらの心理的効果が働いているのだろうが、目には見えないので「魔力」と形容する他ない。

・この魔力は伝播するもので、いったん誰かが念を込めて放った言葉はそれぞれの打算や思惑に働きかける形で大きな渦になっていく。炎上した話題のトレンド欄とか界隈で不意に始まる「学級会」もその流れの中にあって、たとえ当事者間で円満な解決を見たとしても止められるものではなくなる。思えばTwitterなどを見ていると、他所の家庭の事情にまで口を挟む輩の多いこと。SNSはそれを運営する資本家がより儲かるように、との思惑から特に意図して潮流を煽るような作りになっているから尚更だ。乗っかるだけイーロンの懐にマージンが入ると思うと阿呆らしくてやってられない。

・とはいえ俺自身にも思惑がないわけではないため、言いたい事、言うべき事を惜しんでストレスを抱える事もしない。その為にこうしてちくちくとnoteを書いているとも言える。面倒臭くはあるが、こうする事でTwitterに直接放流するとカドが立つ事もワンクッション(わざわざこの記事に関心を持って見に来る手間)を挟み、かつ閲覧者を非人間化する事でリスクを最小化した上で言及できるというメリットが生じる。つまり、わざわざ読んだ上で俺の事を嫌いになってるやつに対してかける言葉は、「大変ご苦労様です」のひと言。

・こうしたメソッドの確立という一事をもって「言葉の魔術師」との賛辞を得たいところであるが、しかし今回は反省がテーマなのだった。申し訳ない。今日はもうTwitter閉じて寝ます。


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