最近の記事

「〈心〉はからだの外にある」を読んだ

哲学者、河野哲也さんの「〈心〉はからだの外にある」を読みました。 心についての考え方が非常に参考になり、忘れたくないなと思ったので読書メモとしてまとめました。 はじめに本書はジェームズ・ギブソンの生体心理学をもとに、心とはなにかを考察した本です。 デカルトの心身二元論ではない方法で心を捉えており、二元論としての心など無く、環境との関係性によって規定される振る舞いのなかに心を見出している、とまとめられると思います。 ジェームズ・ギブソンは1904年に生まれた心理学者です。

    • 「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」を読んだ

      NVCとはNonviolent Communicationの略です。 コミュニケーションの方法を知りたくて読みました。 アサーティブコミュニケーション のための1つのフレームワークであると思います。 読んだ感想としては、フレームワークとして具体的に説明しており、行動に落としやすい点が良いと思います。 自分の中のまとめと、備忘のためにメモします。 本書の前提として、人種差別のある集団や、暴力を伴う場面など、一種即発の状況で確実なコミュニケーションを行う適用シーンが多いです。

      • ちっぽけな自分を受け入れる――「限りある時間の使い方」を読んだ

        ベストセラー書として紹介されて、気になって読んでみました。 原著は2021年8月に出版され、和訳が2022年6月に出版されました。 著者はニューヨーク在住イギリス人記者のオリバー・バークマン、 訳者の高橋さんの訳書には「エッセンシャル思考」「エフォートレス思考」などがあり、それらの流れを受けている本です。 邦題の印象はライフハック系のビジネス書のようですが、中身は自己啓発書です。日々忙しく過ごすビジネスマンに読んでほしくて、手に取りそうな邦題にしたのだと思います。 自分

        • 身体と心のつながり――「ポリヴェーガル理論」を読む、を読んだ

          津田真人さんの、「ポリヴェーガル理論」を読む、を読みました。 厚い本(600P)です。 個人的理解のために、まとめておきます。 下記のポリヴェーガル理論への誘い、も読んでいます。 上記本の内容を要約した、比較的薄い本(200P)です。 最初は下記から読むのが良いです。 ポリヴェーガル理論とは(1章、P3) 自律神経・迷走神経に関する理論 ポリ(多重)ヴェーガル(迷走神経) ポージェス博士が1994年に提唱(Stephen W.Porges, 1945-) トラウマ

        「〈心〉はからだの外にある」を読んだ

        • 「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」を読んだ

        • ちっぽけな自分を受け入れる――「限りある時間の使い方」を読んだ

        • 身体と心のつながり――「ポリヴェーガル理論」を読む、を読んだ

          2021年に読んで良かった本12冊

          2021年は「新しいやり方」を社会全体で模索していたように感じます。 その中で、自分の価値観もアップデートしないと時代についていけない気がしたので、2021年は読書の年にしました。 自分の中の常識に別の視点を与えたくて、いろいろな本を読んだのですが、振り返りのためにも記事を書きます。 ちなみに本の入手は下記のどれかで行っています。 図書館が一番多くて、履歴をみると本年度は200冊ほど借りていました。(流し読んだ本もたくさんあるので、試行回数程度の意味しかないですが)

          2021年に読んで良かった本12冊

          人間を信じられるか——「Humankind 希望の歴史」を読んだ

          「Humankind 希望の歴史」という本を読みました。2021/7/27に日本語訳が出た本です。良い本だったので紹介します。 ざっくりいうと「人間は本質的にかなり善良である」という主張の本で、Humankind(人類)をHuman is kind(人間は親切である)にかけてそうです。 筆者はなにもの?筆者はルドガー・ブレグマン、オランダの歴史家・ジャーナリストでミレニアム世代(1988年生まれ)です。 ベーシックインカムを主張しており、「お金を配っても、人間はろくな使

          人間を信じられるか——「Humankind 希望の歴史」を読んだ

          2020年買ってよかったもの

          1年の振り返りとして買ってよかったものをまとめました 情報網羅のため、昔買ったものも含みます ■習慣化■いきなり無料アプリですが、すごく良かったです。 ↓のようにルーチンを登録しておけて、ボタンを押すと音声でやることが指示されていきます。 音声で言われることの効果は絶大で、朝なかなか布団から出る気にならないときも、Siriが言うなら仕方ないか〜というような気分で行動ができます。 ルーチンを登録するのでやり忘れの防止になりますし、毎日やれば自動的に習慣化されます。 意志力を

          2020年買ってよかったもの

          伊豆下田にワーケーションして感じたこと

          7泊8日でワーケーションしたのでポエムを書きます。職場の同僚と4人でワーケーション施設に行きました。 ■概要■ワーケーションの説明 ワーケーションとは観光地などでリモートワークを行うことです。 イノベーター・アーリーアダプターな方々はすでに当然のようにやっていると認識しています。コロナ対応でのリモートワークの普及に伴ってアーリーマジョリティ層にも広がり始めているのではないかと思います。 リモートワークが今後どれくらい主流になるのかは分かりません。 ただ、ある程度の

          伊豆下田にワーケーションして感じたこと