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イギリス買い付け日記DAY1

先月、イギリスのロンドンへヴィンテージジュエリーの買い付けに行ってきました。

これまで買い付けで足を運んだことのある国は、アメリカ、ドイツ、チェコ。

コロナウイルスの流行により海外へ渡航できなかった期間は、オランダ、アイルランド、フランス、オーストラリア、カナダにお取引先ができました。


Elysa Jewelryのコンセプトは、年代やブランドにとらわれず、「心に刺さる美しいジュエリー」を世界中からセレクトすること。

もちろん国にもとらわれることなく、出来る限りあらゆる国へ美しいヴィンテージジュエリーを探しに行きたい、まだ知らなかった道を開拓したい、と考えています。

イギリスは、実はコロナ前からずっと買い付けに訪れたかった場所なので、今回の旅でついに念願が叶いました。


日本から深夜便に搭乗し、ロンドンへと飛び立ちます。


ロングフライトを経て早朝にヒースロー空港へ到着し、少しひんやりとした爽やかな空気のロンドンへ降り立ちました。

ロンドンを訪れるのは6年ぶりで、買い付けで来るのは初めて。



街に着いて早々に荷物を預け、電車に飛び乗りロンドン郊外へと出発しました。

午前中に、個人的にどうしても行っておきたい場所があったのです。



どんどんのどかになっていく、車窓からの風景。

牛や馬がのんびりと草を食む、だだっ広い草原が大好きです。

去年買い付けで訪れた、ドイツのカウフボイレンを思い出しました。



電車を降りると、恵まれたお天気の下で穏やかに輝く、美しい城下町が広がっています。

まだ朝ということもあり、ほとんど人気がなく静か。



ここは、Guildford(ギルフォード)という街。

ギルフォードには「不思議の国のアリス」の作者、ルイス・キャロルが休暇を過ごしていた家があり、「鏡の国のアリス」はその家で執筆されました。

この街はルイス・キャロルが息を引き取った場所でもあり、彼のお墓もここにあります。

通りを歩いていると、不思議の国のアリスにちなんだ「マッドハッター」のお洒落な看板を見つけました。



この街にはアリスやうさぎの銅像、ルイス・キャロルの遺品が寄贈されたミュージアムもあるのですが、今回ギルフォードに寄った理由は別にあるのでスキップしました。

私がこの街に来た目的は、テディベアショップに行くこと。

私は趣味でテディベア(新品、ヴィンテージ問わず)を収集しているのですが、実は6年前に訪れたイギリスこそが、テディベアの虜になるきっかけでした。

6年前にイギリス・ヨークで英国テディベアメーカー"Charie Bears"のベアを一体お迎えしたときから、いつかまたイギリスのテディベアショップに行くことを夢見てきました。



当時お迎えしたグリーンのテディベア。今も部屋のガラスケースに大切に飾っています。

今回目指すテディベアショップは、以前からInstagramで見ていて凄く行きたかったお店。

路地裏をずんずん歩いて、目的のお店へ向かいます。



"The Bear Garden"に到着。



素晴らしい品揃えに、ほっと温かでアットホームな雰囲気・・心の底からときめく空間でした。

店主の方も本当に親切で、素敵な時間を過ごしながらお気に入りのテディベアに出会うことができました。

"Charie Bears"を狙ってやって来たのですが、実際にお顔を見てビビッと来たのは、英国を代表する1930年設立のテディベアメーカー"Merrythought"の、このベアでした。



本当に美しくて可愛い。

心満たされ、買い付けへのパワーチャージはばっちり!

お店の方が、「ここから少し歩いたところに素敵なGardenがあるから、行っておいで」とショップカードに目印を書いて渡してくださったので、行ってみることにしました。

しばらく坂道を上っていくと、古城の見える美しい庭園に到着しました。



花たちが燦然と輝いてあまりにも美しいので、園内のベンチで軽く昼食を取ることに。

生き生きと鮮やかに咲き誇る花々を眺めていると、時間を忘れてしまいそうになります。



この景色を心ゆくまで堪能したいところでしたが、お昼以降は買い付けに専念するべく、後ろ髪を引かれながらこの街を離れました。



しばらく電車に乗り、違う街へと移動。

高架下に多くの倉庫が立ち並ぶ、工業的な地域に到着しました。



剥き出しのコードに何故かときめく。こういう雰囲気、好きです。



しばらく歩いて、コスチュームジュエリーのデッドストック倉庫へ到着しました。



それほど広くはないスペースに、ヴィンテージコスチュームジュエリーやヴィンテージボタンが所狭しと並んでいます。

ここに保管されているジュエリーは、全てデッドストック(未使用在庫)のまま眠っていたものなのです。



かなりの物量。思い切り集中して宝探ししました。



数時間セレクトした後、別の倉庫へ移動。

たっぷりのヴィンテージビジューたち。



後半は、過集中とフライト疲れにより朦朧としてきて、写真を撮る余裕もなくなってしまいましたが、素敵なお品を思い残すところなくピックできました。

力を出し切り、フラフラしながら帰路へ。

体力が無限にあればいいのにな・・



ホテルまでの帰り道、道端に小さなテントを構えたお花屋さんで花を買いました。

ロンドンを一緒に過ごすお花として選んだのは、濃密なパープルの立派な紫陽花。

日本から持ってきた携帯花瓶にいけて、部屋の洗面台に飾りました。



明日からの買い付けもうまくいきますように、と願いを込めて。

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