1番の近道は遠回り

これは最近の私の好きな言葉。

わたしは、大学卒業後、一般企業に就職しました。

そこで広報部に配属され、社内報の制作なども行なっていました。

わたしが広報部に配属された当初の社内報は壁新聞のような形式で、写真は何が写っているかわからないくらい小さく、文字がずらーーーーっと書いてあるようなものでした。当然あまり興味を持って読む社員はいませんでした。

そんな中、毎月社内報を制作するために社員の方に記事の執筆やインタビューなどのご協力を頂かなければなりません。

「社内報なんて誰も興味ないのに、忙しい業務の時間を割いてなぜ協力しなければならないんだ。」「めんどくさい。」・・・など、そんな社員の声もわたしの耳に入ってきました。

わたしは何のために仕事をしているのかわからなくなり、取材に行ったり、社員の方にお願いのご連絡をしたりするのが本当に嫌で嫌でたまりませんでした。

そこでわたしは、社内報のデザインや構成を一新することを上司に提案しました。

私が考案したのは、雑誌のようなおしゃれなデザイン!新聞のような形式ではなく、冊子にして読みやすいように一つ一つの記事に大きくスペースを設けました。写真もたくさん使うようにしました。

毎月の表紙は、その月に活躍した社員を採用!また、社員を一人ずつローテーションで取り上げ、仕事に対する意識や取り組み方、姿勢、時にはプライベートのお話などを伺い、みんなが興味を持ち、読みたくなる様な記事を作りました。社員同士のコミュニケーションのきっかけや、モチベーションアップにつながれば!と思い考えたものでした。

すると、、、取材にいったり、お願いしたりする際に、社員の方の反応が明らかに変わったのを肌で感じました。

「今月の社内報読みましたよ〜!◯◯さん出てましたね!^^」と声をかけていただいたり、取材のお願いをしにいくと「え〜・・・」と照れながらもまんざらでもない感じで協力してくださったり・・・♩

それから仕事が少しずつ楽しくなりました。

ただこの会社では、後に色々なことがあり・・・たくさん嫌な思いをしました。どんなことがあっても自分でどうにか工夫して乗り越えてきた私でしたが、今回ばかりはそういうわけにも行かず・・・退職という選択をしました。

色々学んだことはあったけれど、当初は嫌な思いもたくさんしたことで「なんでこんな会社に入っちゃったのかな」とか「もっと早く転職すればよかった」など・・・色々思うこともありました。

しかし思えば、今のデザインの仕事は、広報部で社内報のデザインを考え制作していた経験がとても役に立っているんです。

経験を生かそうと思っていたわけではないけれど、自然と繋がっているんです。

その時「1番の近道は遠回り」という言葉を聞いて、本当にその通りだなと思い、それから大好きな言葉になりました。

自分では、遠回りだと思っていたことが、実は一番の近道だったんです。

これからの人生の中でも、「無駄だな・・・」「なんでこんなことやらなきゃいけないの?」と思うことがたくさんあるかもしれません。でも必ずその経験が何かに繋がると思って、これからも目の前にあることに一生懸命取り組んでいきたいと思っています。

長く語ってしまいましたが・・・

以上、私のちょっとした経歴でした^^




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