同人誌を作るのに参考になったデザインの本、その後の9冊
同人誌を作り始めて、色々デザインの勉強をするようになったことを前回の記事で書きました。
たまにツイートしたりもしているのですが、その後もついついデザイン系の本を買ってしまいます。別にものすごく上達してるわけではなく相変わらず素人ですが、色々触れてはみた方が、もし自分でデザインをせずデザイナーさんに任せる場合においても有効だなとは感じています。
そんなわけで、引き続き素人視点で参考になったなという本について紹介していきます!
なるほどデザイン
デザイン関係でまず最初の一冊といったらこちらになるそうです。私は「デザインの勉強をするぞ」というより「とにかく表紙を作れればいい…!」というところから入ったので、全然詳しくなかったのですが、デザインの基礎的なところが学べる一冊。
写真が多くてとても読みやすく、「デザインするとどう見せることができるのか」「良いデザインとはどういうことか」といった基本を知ることができます。
ほんとに、フォント
素人がそれっぽい表紙デザインをするにはフォントの力を借りるのが一番だな、と思っています。文字のパスを引くところから作るなんてどう考えても無理なので、おしゃれなフォントを使って、配置だけ何とかして作るのです…!
この本ではどのようなフォントを使うとどのようなイメージになるのか、具体的なフォント名を上げながら説明をしています。どの事例も今っぽく、同じシリーズの「けっきょく、よはく」もわかりやすくておしゃれで良いです。
ろごたいぷっ!
フォントの力を借りよう、とはいっても実際にどのような文字を使うとどういうイメージになるのか、そんなにフォントを知らない素人には捉えにくいです。
この本では既存のライトノベルやマンガなどの表紙に使われているフォントを確認でき、こういうフォントを使ってこう並べるとこのイメージができあがる!という仕組みを理解することができます。
志村貴子さんの「青い花」はリュウミンと秀英5号を混ぜてるんだ!とか、安達としまむらは「DF優雅宋」というフォントのアレンジで、これはハチミツとクローバーの表紙も同じなのか!などなど、見ているだけでも楽しいです。
使われているフォントはだいたい有料のものなのでそのまま真似するのは難しいかもしれませんが、無料のフォントにも応用できると思います。
あるあるデザイン
なんか「それっぽい」おしゃれな感じの表紙にしたい…!とよく思います。しかし、「それっぽさ」って何?どう実現できるの?というのがこの本を読むとなんとなくわかります。
フォントの力を借りて「配置だけなんとかして」作る、と二項前に書きましたが、この本ではまさにその「配置をなんとかする」を学ぶことができます。
紹介されているのは水玉を使う、余白を作る、四角で囲む……などの具体的な技法です。しかも今っぽい!おしゃれ!
書籍の表紙をメインに扱っているわけではないですが、同人誌の表紙作りにも役立つと思います。
特殊印刷加工グラフィック・コレクション
そうはいっても紙の同人誌、とにかく何か面白いことをしてみたいな~というときなどにぱらぱら眺めるとテンションの上がる一冊です。
工夫の凝らされたショップカードなどが何部刷られ、どのような加工をして、ものによっては実際にいくらかかったのかの詳細が記載されています。(費用については記載のないものも多いですが)
ラメ入り加工とか一回はやってみたいな~。
印刷・加工DIYブック
特殊加工がしたい、そうはいっても印刷所に頼むことを考えると予算が厳しい。それならDIYをするのも方法の一つ。というわけで実際に自分でやってみようの本です。
写真でわかりやすくどんな材料と道具を用意すればどんな加工ができるかを紹介しています。簡単なステンシルから、真空パックまで。
何度か見かけたことがありますが本の真空パック、いいですよね……。
デザインのひきだし
何の号でもいいのですが、まず毎号表紙や付録が尋常ではない紙によってできているので「こんなこともできるんだ!」と夢が広がりテンションの上がる雑誌。
実物の紙サンプルがついていることも多く、「蛍光インキ・掛け合わせ見本帳」などが特に便利でした。わりとすぐ売り切れてプレミア価格になってしまうので気になる特集のときはとりあえず買っておくのがおすすめ。これこそ紙で買わないといけない本なので……。
かわいい色の本
個人的にめちゃくちゃ頼りにしている一冊。色数、目指したいイメージに応じて、おしゃれな配色の組み合わせが紹介されています。
素人なので、つい適当に「こんな感じの色にしとけばいいかな?」と選んでしまいがちなのですが、自分のセンスを信じず、本を参照して色を決めた方が結果的にはクオリティが上がると私は実感しています。(真にセンスの良い人はそんなことないのでしょうが……。素人は料理レシピ通りに調理した方がいいのと同じかと)
配色関係の本は他にも色々あるので、これに限らず自分向きのものが一冊あると便利かもしれません。
入稿データのつくりかた
色々やりたいことが見つかった結果、おそらくは何にせよ、印刷所の力を借りることになるかと思います。やりたいことは最終的に、入稿データに落とさないと意味がない。
そんなわけで、ちょっと変わった加工なども含めて、そのための入稿データをどのように作ったら良いか解説している本です。最初は箔押しのデータでさえ悩むこともあるかと思います…私はどうやったらいいのかめちゃくちゃ悩みました…。その後蛍光印刷の時とかにもめっちゃ悩みました…。色々レファレンスできて、手元にあると安心。
・・・
そんな感じで少しずつでも技術的な面を学んだり、日々テンションを上げたりしているところです。結局はやりたいことをやるのが一番なので、「これすごい!」「こんなの作ってみたい!」とテンションを上げるのもとても大事。
どうにかこうにか作った本の紹介は下記の記事あたりにまとめています。近日中に、2020年に作った本についてのまとめも書きたいです。
同人誌として一冊にまとめたのがこちらです(現在データ販売のみ)。こちらもそのうち2巻を出したいな~
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