2022年10月17日

天気予報では曇り、降水確率20%と書いてあったのに、昼過ぎに雨が降り出した。講義と講義の間に2時間半の空きがあり時間潰しに困っていた僕はこの雨が大層気に入らず、憂さ晴らしのために一人カラオケへと向かったのだった。
以前日記で自分のカラオケ分析をした。その結果、ビブラートはいつも3/5点ぐらいで、ロングトーンの出来が曲により差があり、主にこの2つの要因で点数が下がっていて88点くらいになるということを明らかにした。しかしそこから特段反省や改善を試みたわけではなく、今日はもう憂さ晴らし。上手い下手とかではなく喉を守ろうとかでもなくただひたすらテンションの上がるBPMの大きいノリの良い曲で攻めに攻めた。
「ひたすらにテンションの上がるBPMの大きいノリの良い曲」として白羽の矢が立ったのは、3ピースバンドのUNISON SQUARE GARDEN。高校生の頃は勧められてよく聞いていたが、ここ数年はあまり聞くことがなかったアーティストだ。なぜここ数年聞かなくなったのか。それは好みの変容ではなく、加齢だと僕は感じている。曲は依然凄く好きだ。4,5年ぶりに聞いた曲の歌詞を思い出せるものもあるほどで、口元が歌を覚えていた。だが、UNISON SQUARE GARDENは今の僕にはテンションが高すぎる。要するに、歌うにしろ聞くにしろ疲れてしまうのだ。高校生の頃は非常に元気が良かったから、このバンドの曲がスッと体内に入って容易に染み付いたのだが、今となっては1時間も聞くと頭が疲労を憶えてしまう。キャッチーな曲を中心にプレイリストを組んでそれを回しているから余計に疲れやすいというのはあるだろうが、UNISON SQUARE GARDENは僕が普段聞く他のアーティストと比べて圧倒的に元気が良い。大トロを食べられなくなるように、勧善懲悪モノに飽きてしまうように、UNISON SQUARE GARDENを聞くのが難しくなってきた。これはもう年齢のせいなのだと思う。
そうは言っても、落ち込んだ時にそれをひっくり返すためにはこうした音楽はまだまだ現役だ。2017年頃で更新が止まっているプレイリストを眺めながら、「あぁ懐かしいな」と思いながら予約リストに放り込んでいく。本当に不思議なことで、聞いてもいないのに覚えているし、歌えている自信もないのに普段通りの点数が出る。僕にとっては相当大事なアーティストなのだろう。疲れると言いながらも、その後かれこれ3, 4時間は流している。あのころの自分に帰れそうな気がしてきた。

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