2022年7月24日

アルバイト前の腹ごしらえに、ファミリーマートでクリスピーチキンハバネロホットを買って食べた。油分が少なくあっさりした中に、ハバネロの辛みが乗っかってカラッとした良い刺激をしている。僕はこの商品が好きだ。
ファミリーマートはお馴染みのファミチキでもハバネロホット味を展開し、「食べ比べをしろ。」などと謳って宣伝しているが、どう考えてもクリスピーチキンの方がハバネロホットにおいては一枚上手だ。ファミチキはそのジューシーさが魅力のひとつだが、ハバネロホットにおいてはその油の甘さがハバネロの辛さを邪魔している。甘辛いのが好きと言う人には良いのかもしれないが、僕は純粋に辛いものが食べたい。
夏になるとどういう訳か辛いものの商品展開が多くなる。ケンタッキーもレッドホットチキンを出すし、マクドナルドも辛ダブチを出している。麻辣ナンタラや台湾ナンタラといった名前の商品を目にする頻度も増えた。
人は夏になると辛いものが食べたくなるのか。僕はどちらかと言うと辛いものが好きなので、割と年がら年中辛いものに食指が動く。夏のシーズンには限定販売に乗せられる形でハバネロナンタラに手を出すし、冬になったらチゲや坦々鍋を食べる。辛いものへの関心が季節によって変化しないので、夏に辛いものが増える理由がイマイチよく分からない。
むしろ、かえって冬の方が辛いものを食べたくなるような気がしてくる。冷えた身体は熱いものを求める。その熱さには辛さも含まれ、熱いチゲ鍋なんていうものは冬飯ここに極まれり、と言った具合である。最高だ。夏に辛いものを食べるとさらに暑い気がしてきそうなものだ。

僕は夏という季節が四季の中で唯一大嫌いなので、よく夏が好きな人に何故好きなのかを聞くことがある。寒いのが嫌い、暑い方がまだマシという意見が専らだが、中には開放的だから良いという人がいる。確かに夏は、開放の季節と言える。概ね同意する。学生の頃には夏休みなんてものが存在し、山、海、川、テーマパーク、ありとあらゆる娯楽で己を解放する子供時代を過ごした。単純に、服装も露出が増える。日が長くなり活動幅が広がる。あらゆる面で、閉鎖的な冬とは反対に、開放的であると言える。僕はこの点で、だらしないとか美しくないとか、そう言ったものを感じて夏が嫌いだと思っている。冬は整然としていて、透明感がある。美しい。
話を戻すと、開放的な季節である夏に辛いものを食べるというのは、さらに開放を押し広げるということになる。より気分が高揚し、興奮し、エネルギッシュになる。さぞかしビールが合うだろう。だとすると、夏に辛いものが食べたくなるのであれば、更なる開放を求めているということになる。

さて、目的もなく書き始めたから、よく分からない所に着地した。要は夏が好き、夏に辛いものを食べたいという人は快楽に従順な馬鹿ということだ。このボウと暑い15時45分の西日の中、僕はそろそろバイト先に着きそうなので、この辺りで筆を置く。

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