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ライター、“使い捨て”られてしまいがち問題

11月の頭に、キャリアメンヘラになった話を書いた。

ある企業の契約が切れて落ち込んでたとき、ずっとフルリモートで仕事をしていたクライアントさんと初めてオフラインで会ったら、めちゃめちゃメンタルが回復した、という話。

そんなオフ会で、もうひとつ変わった価値観があった。

「案件が長く続かない」メディアとライターの悪循環

本題の前に、少しだけ寄り道。

かれこれ6年くらいライターをしてきて、SEOからインタビュー、時にはプレスリリースまでさまざまなライティングの仕事をさせていただいた。

そんななかで感じていたのは「ライターは1つの案件を長く続けにくい仕事」だということ。

2010年代くらいから続いていたWebメディア全盛期、まだ“量”が評価基準だった頃から「とにかく安く、たくさん記事を書く」手法が横行していた。そのため、クラウドソーシングなどでの「安価・大量発注」というお仕事が多いのがWebライターだった。

昨今はどんどん、コンテンツの“質”が重視され、過去のような顕著な“使い捨て”はいくぶんか減ってきたものの、まだまだライターさんが“使い捨て”られてしまう構造は残っている。

また、メディアという業界は、収益に繋がりにくいのでどうしても予算が割かれにくく、事業転換ですぐに切り捨てられがちなものである。コンテンツの方向性が変われば必要な人材も変わるので、会社の都合に振り回されてしまうのがライターだ。

そんな業界にいるとライター自身も「使い捨てられてしまうもの」と諦めてしまうのは当然。「業務委託だから、納品すれば終わり」そう思ってしまうのもしょうがないと思う。

でも、この働き方はライターも企業も損をする悪循環だ。

ライター側は営業やメディアにルールに慣れるための時間がかかるし、関係をつくる必要がある。企業側も教育の必要や、業界や会社の理解に時間がかかったりとあまりいいことはない。

「もっと関わりたい」と思う人がいるのに。

そんな折、お仕事をしている企業さん、ライターさんと呑む機会があった。Webメディアなので、ライターさんとは一度オンラインで話したきり、顔を見るのは久しぶりだった。

そんなライターさんたちから頂いた、「もっとメディアに関わりたいです!」「こんな記事を書きたいです!」という言葉。

私には驚きだった。ライターさんがそこまでメディアに熱意をもってくれていたとは、思いもしなかったのだ。

きっとライターさんのなかには「もっと関わりたい」と思っているのに、関わり方がわからない、関わっていいのかわからないと思っている人も多いのではないか?

そんな気づきがあった。

業務委託で感じていた“壁”が壊れた

別企業との“オフ会”の件で、もうひとつ気づいたことがある。

フリーランス、特に業務委託という特性上、あくまで契約は業務単位。だから「深く関わりすぎてもしょうがない」と、無意識に、どこか企業に対して壁を作っていることがある。

そんなときにオフ会に行って一緒に働く人たちに会って、今さらながら"チーム"というものを認識した。

「この人たちと、この会社ともっと深く関わりたいし、コミットしたい」

私の仕事に対する姿勢が変わる瞬間だった。

これからのライターと企業に必要な“チーム”という考え方

つらつらとライターの課題だったり、チームの気づきだったりを書いてきた。つまり、何を言いたいかというと、これからのコンテンツ制作に必要なのは「熱量のあるチーム」だということ。

クライアントの企業や業界を知ったうえで「もっと関わりたい」と思ってくれる人が集まる、チーム。

私はライターさんと、そんな“チーム”でお仕事をしたいと思った。関わるメディアや会社のことを好きになって、一緒に企画をして、もっともっと踏み込んできてほしい。

それができるようなコミュニケーションとチーム作りをしていきたい。

ネコノテ編集部、リニューアルします!

今年、私が運営している編集プロダクション「ネコノテ編集部」をリニューアルすることに決めた。

これまではご紹介制でたくさんのライターさんを集め、公募や推薦という形で案件にアサインをしていた。

でも、これからは企業やメディアに合わせた「編集部」を提供していく。孤独になりがちなライターさんや編集者さんと、チームとして、仲間として、仕事をしていく。そんなチームをつくるために仲間を集めたり、サイトをつくったりしている2023年の終わり。

そんなわけで、来年、ステキなお知らせができると思うので、お楽しみに〜🌸

coming soon…

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