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【入院日記】 「六週目 10月1日」

 入院当初6週間の入院と言われ、その6週間が明日で終わる。もう何度も書いているが腰の痛みが治まらず動くことも儘ならない。リハビリ等の筋トレも順調に進み、手術後の回復も順調。抗生剤もしっかり効いて点滴も昨日までに終わっているのに腰の痛みだけが依然として治らない。腰が痛いままだとすべてが止まってしまう。

 そんな腰の痛みは自分の心配もよそに今日も朝から目覚めと共に起こり、朝食は寝たまま。

 リハビリも今日は頑張ってはみたが歩行訓練を途中で断念。その後も腰の痛みは疼くように下火の状態で続く。できるだけ座った姿勢でいるよう心がけてはいて、昼食は座りながら食べる。

 さらにその後もPCを見たりなんなりで座った姿勢も保てたが、午後になって突然CTと言われて1階に降りてからは急に腰の痛みも激しくなってきた。おそらくは夕べ担当医と話をして検査をし直すためのものだと思われる。金属部品が体内にあるとCTも使える機器が限られどうしても順番が飛ばされて遅くなる。

 その後帰りに院内のコンビニで使い捨てカイロを買い求め、腰に当てて温めてはみたもののタオルを当てたときのような絶大な効果は窺えなかった。温めれば楽にはなるか温め方にも問題はあるようだ。その後もしばらくの間は我慢をして座っていたのだが、もうどうにも耐えられなくなると横になってしまった。こんなことではいつまで改善しないのだろう。そのまま眠くなってしまいうとうとと寝てしまった。

 夕方になって目を覚ますとあとは夕飯の支度に入る。その間に歩行訓練も試みたが東西二往復がいいところだった。あまり考えたくはないが腰痛の部分を中心にして新たに何かよからぬことか進行しているのではないだろうか。

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 食事も終える頃に妻がやってきたので昨日の話を振り返ってはみたが、明らかに後ろ向きの話題になってしまう。何だろうな、昨日のカウンセリング前にはもう退院もカウントダウンなのかなと思っていたものが、ほんの24時間でこんなにも事態が変わってしまう。

 部屋のベッドに座るのもつらいのでデイルームで座りながら月を眺めていると昨日の担当医が来て昼間撮ったCTの結果を教えてくれたが、ます骨の壊死は進行していることと、腎臓に疾患があった形跡が見られたらしい。ただし今の腰痛とは関係なさそうだとの事だ。骨の壊死が進行しているのが聞いていても怖いことだがそれは器具によって固定はされているので影響はなく、やがてそれも止まるものだとは言っていたが、それが果たしていつなのかはわからない。

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 今日はネット規制も解消され久しぶりにわんことSkypeでご対面できた。その際に妻にも事実は話しておいた。不安だからと誰かに同じ話をし、それで少しは不安からは解放されるのかも知れないが、事実を聞かされた妻の立場になってみればやはり多少は黙っていても良かったかも知れない。

 こうして6週目も終わり、退院の見通しもつかぬまま新しい週を迎える■

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