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おすすめの本

ジャンルを問わず色々な本を読むのですが、いつも読んだら振り返りもせずに次の本を探す、ということにしていました。楽天で買って、きれいに読んでブックオフに売るという流れです。そうしているうちに、読んだことがあるのかないのかわからなくなる本が出てきてしまいました。面白そうだな、でも読んだことがあるかもしれないと。これを機に面白かった本は記録しておこうと思います。

最近読んだ本ではまったのは「すみれ屋敷の罪人」です。著者の降田天さんとは、鮎川颯さんと萩野瑛さんの作家ユニットだそうで、その辺もユニークだと感じます。

内容はミステリーです。長い間放置されていた洋館から白骨遺体が出てきました。それが誰のものなのか、なぜそこにあったのか。現在も生存している者たちから話を聞いて推理をします。登場人物は調査を依頼された若者、昭和初期の洋館に住んでいた屋敷の主人、美しい三姉妹、使用人たちです。それぞれの生い立ち、戦争の影響など、この時代ならではの理由も描かれています。豪華な洋館、そして屋敷の庭にはたくさんの、色とりどりのすみれの花が咲いていました。

私がなぜこの本を選んだのかというと、口コミもあったのですが、昭和初期の洋館が舞台だったからです。この時代の建物や雰囲気はとても魅力的だし、この人たちは自分の親ぐらいの年代かな、とも思い、昔過ぎないところも良かったです。読み始めると続きが気になり、早く読みたい、でも読み終わりたくないとも思いました。誰が主人公かは読む人によって違うのかもしれません。そして自分はこの本の中の誰に近いのか考えてみましたが、いませんでした。いるとすれば三姉妹の友人あたりでしょうか。

読んでみて後悔しない作品です。ぜひ皆さんも読んでみてください。東京には岩崎弥太郎邸や前田侯爵邸があるので、そういうところを見れば雰囲気もさらにつかめて格別です。でも今は実際には行かないで画像で見てください。そしていつの日か見に行ってほしいなと思っています。



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