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何者2022
人材コーディネーター
今の自分が何者かを表す一語である。
特に大それたこともしていないのに、このように表現すると見栄えが良いし、手短に今を伝えることができる。少なくとも自己紹介などで自分を説明するとすれば此れが有力な候補となってくるだろう。
悲しいことに、社会に出てからというもの自分を説明することに職業はつきものになってしまった。みんな、その人が何者なのかが気になってしょうがない。まず初めに何を生業としているかが気になってしょうがないのだ。私もそうだ。これは仕方がないことだ。
メーカー(Maker)、プランナー(Planer)、マーケター(Marketer)、ライター(Writer)などなど名詞の後ろに-erを付けるだけで私たちは何者かになることができる。会社から配られた名刺にも私が何者であることを証明する一語が大きく記載されている。
ただ仕事の話は、もういい。
平日の話は、もういい。
そんな話はもう辞めにしよう。趣味の話をして欲しい。そうだ、ゴールデンウィークの話をしよう。
サウナー
だったら今の自分が何者かを表す一語だ。
今私はサウナが好きだ。サウナばかりしている。ゴールデンウィークも4回サウナに行った。やりすぎ。流石に自己紹介でこの一語を堂々と伝える勇気はまだ無いが、単純に好きなことに違いはない。そもそも流行りモノに目が無い私にとってサウナを好きにならない理由がないし、窮屈なスーツからこの世で最も離れた対角線にあるのがサウナだと思っている。極論サウナー(Sauner)でなくてもゼンラー(全裸/Zenrer)でもいいのかも。
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キャンパー
これもまた流行りだがマジで最近好きだ。キャンプ場に行くと猛者みたいなキャンパー(Camper)が山程いて、お手洗うついでに横目でギアの使い方や配置を流し見て勉強するのも楽しい。
もうそもそも室内にいることが疲れた。ブルーライトでなく、太陽の光を浴びたいのである。
ちなみにゴールデンウィークに2回した。
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二十代後半に差し掛かり、かつての友人はみんな何者かになってゆく。飛石のようなゴールデンウィーク、最後の二日間に同級生三人でキャンプに行った。久しぶりに腹の底から笑い、不思議と何者でもなかったあの頃に戻った気がした。
誰かのダンナー(旦那/Danner)になったり取り巻く環境が変わったとしても、変わらない。普段カーペンター(Carpenter)だろうがリクルーター(Recruiter)だろうが何でも良いのだ、どこで何者であってもこの場所は決して変わることがないと確信した。
そして大切なことがもう一つ。
私たちはあの瞬間紛れもなく全員がゴールデンウィーカー(Golenweeker)だったということだ。
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