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なじまないDaylight Saving Time

アメリカでは昨晩、日付が変わった瞬間からdaylight saving time(サマータイム)が始まって1時間繰り上がり、日本との時差が(東海岸時間)14時間から13時間になった。と分かったようなことを言っているが、本当はいつまでたっても慣れなくて心がざわざわする。日の出が早くなったのだから、早起きして一日を有効に使いましょう、というとても良いことのはずなのだけど、この切り替わりの日には「時間の喪失」という気持ちになってしまう。なによりも、時間というものが一国の決定でどうとでも変えられる、という事実に足もとがぐらぐらする。

サザエさんの初期の単行本を読んで、戦後日本でもサ「ン」マータイムが導入されたことを知った。国民から支持されず、3年で終了したそうだ。わたしもあんまり好きじゃないなあ。サンマータイム。時間がどうとでも変えられるなら、他のことだって簡単に変えられちゃうんじゃない?と全てがぼんやり不安になる。それに「サンマータイムの7時に起きる」よりも「日の出が早くなったから、1時間早く6時に起きる」の方が気分がいいんだけどな。わたしが数字にとても弱いからそんな気持ちになるだけなのかもしれない。

おじさんが繋いだつもりのAirPodsから朝焼けに注がれるジャズ/毛糸

*画像は朝日新聞社『サザエさん』第2巻より

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