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将来の夢と教育の話【とある農家の無駄話】

<<<特に何もソースとかはないので、あくまでも一個人としての意見を述べます。>>>

自分は小さい頃医者を目指して、中学受験・高校受験・大学受験の3度の受験を超えた末に、自分の無力さを知って今の農業という道を歩み出している。
別に農業が嫌だったという訳では無いし、浪人せず逃げたわけでもない。ただ単に自分は医者という道を拓けなかったから、浪人する時間を無駄にすることなく農業の道に進んだまで。
小さい頃に秀才と持て囃され、親の職業の影響を受けて医療の道を歩もうとし、自分のキャパを超える勉強量に嫌気が差し、自分に降りかかる期待が益々プレッシャーとなり、勉強が嫌いになった。
でも何かを知ることに嫌になることはない。興味があることに対しては人一倍調べようとしている。分からない状況が嫌だから。
そんな探究心が今の自分を支えてくれているのかもしれない。
まぁそんな自分の昔話は置いといて、今の日本における「夢」と「学問」の状況はどうなのか。考えてみようか。

上記の小学生が将来なりたい職業ランキング2021によると、男子の方にはスポーツ選手や医師が当然のように上位にいる。しかし、そこに見慣れない比較的新たな分野の職業が目に付く。「YouTuber」「プロゲーマー」「ゲーム制作」だ。
子どもにとっては勿論のこと大人にとっても今や至上の娯楽とも言える、「ゲーム」や「YouTube」。楽しいのは勿論のこと、画面の向こう側の世界もきっと楽しいんだろうなぁと心を躍らせる少年の姿が浮かぶ。
一方夢に現実味を帯びているのは少女の方。女性が比較的現場に出ているような職業が目に付く。
男女共に少しステレオタイプに囚われ過ぎているとも思ってしまうのは穿った見方のし過ぎなのだろうか。それとも、職業を知らなさすぎるのだろうか。

夢を見ること、それに向かって突き進む事は悪い事ではないし、その経験が糧になる事は間違いない。話のネタにもなるしね。
しかし、高校生や大学生くらいになると現実を見出して、
自分に出来る事の許容範囲が限られている事に気が付き、
将来就職できる職業の選択肢が無いことにも気が付くのだ。
いつか夢見て望んでいても、天才か死に物狂いで努力を続けた者がその夢を掴んでいるのも現実なのだ。

もし夢を掴みたいならば、早めに動け。少年少女よ。
それでも幾ら勉強したとしても、努力したとしても幼き夢が叶えられなかった愚か者がここにいるのだから。

さて、ここからは教育の話まで持ってくるが、子どもたちの夢を叶えさせてやりたいのならば、将来世代が安心して過ごせる時代を迎えたいのならば、教育分野の改革が必須なのは言うまでもない。

短期間でやっとの思いで小手先の技術を習得しても、昔から暇なく技術習得に励んできた者たちにハイレベル(高等高級技術)な争いでは負けてしまう。
大学生や社会人から技術習得をしてもいきなりハイレベルに望めない。しばらくはローレベル(量産型)での争いに籠ることになるがそこでは薄利多売でしか勝てない。

日本という国の現在は、アメリカや中国、インドといった人材や教育の投資に力を入れている国にハイレベルの分野で大きく負けている。一部の分野でローレベルの争いに籠らざるを得なくなったことは、今の技術職や営業職の象徴たる汚点だと私は思っている。

高度経済成長期という甘い汁を啜って、自己研鑽や研究を積まなかった阿呆ども(団塊世代の一部)が、過去の成功体験に縋って、日本をもっと良くしようと一所懸命に考えることなく上にのさばり続けた結果だと思っている。

その団塊世代が現役を抜けた後、従来一定数はいる筈のハイレベル人材はロスジェネ期(就職氷河期)の人間に置き換わる事なく一気に激減することになるだろう。だってロスジェネ期の人間に十分な教育と職業を与えなかったのは彼らなのだから。
教育に力を入れない社会は一気に崩壊へと向かい、技術力の低下に嘆くことになると私は推測する。

では新たな技術力を伸ばす為にはどうすればいいか。当然教育水準を世界一にしなければならないと思っている。


○国語教育は潜在的な識字率の回復と会話力の向上にシフトし、古文漢文の分野を選択式に変更。日本文化を学ぶ上では大事であっても、絶対に覚えなきゃいけない分野とは思えないから。
☆第2外国語として韓国語や中国語を中学・高校から学べるようにしてもいいと思ってる。Tiktokを中心とした動画やソーシャルゲーム等では韓国・中国勢が台頭してきているし、音楽やアイドル分野では言うまでもなくリードしているのはその2国だ。

○英語教育は従来の筆記中心から会話中心に変更。コミュニケーション力の向上で、海外との意思疎通に目を向けて、大きな飛躍を目指してほしい。
(アメリカやインドのような英語が公用語の国に対しては当然必須だろう。)

○数学教育の水準は世界トップクラスだが、学力格差の出やすい分野であることに間違いない。この部分は水準をある程度易化させ、寧ろ算数の段階から思考力の向上に努める指導方針にすべきだと思う。
(複素数平面廃止・行列復活の報を聞いて喜びと悔し涙を流すワイ、複素数平面なんていらなかったんや……)

○理化学・社会学においては殊更身近なものだと思って興味を示し易くする工夫が必要であり、今の教科書を"解体"して図表や資料、
実学中心のモノに置き換えるべきだろう。

どの教科もそうだけど、難しいものにして飛び付きにくくしているのはアンタらだよ文科省。とにかく分かりにくいし興味示しにくいんだよ、日本の教科書。どうにかして。

まぁこうツラツラと文句垂らしまくってみた訳ですが、
要は「真に自分の為になる、学習や勉強が楽しいと思える」環境に整えてやって欲しいんだ。
今の公立教育の現場における人手不足に対してのアンサーは、教員に対する働き方改革も大事だけど、
「楽しい教育にさせること」、そして「将来の子どもたちが先生のような立派な教師になりたい」と言ってくれる現場を作ることが一番だと思いますよ。

子どもたちから夢を奪わないように、寄り添った教育を。そして、YouTubeやゲームに負けず、子どもたちの夢になる職業作りを。我々大人含めて、一致団結してZ世代の子どもたちに恵んでいこうじゃないの。

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