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同人誌初心者でもテンプレートを使えば何とかなる!

こんにちは、倉くらのです。
同人誌作り初心者の者です!

「断ち切り」…とは? と専門用語も、右も左も分からない初心者の私でも何とか同人誌が作れたのでレポートをまとめてみました。
頒布用では無くて、自分用の一冊を今回は作りました。

作って何に使用するかと言うと、好きな時に眺めて自分のモチベをUPさせる用です。自作が大好き…なので…。
この作品を超える作品を作ってみせる…! と奮起させる目的。

印刷所での本作りは1回だけやってもらったことがあります。


しかしこれはpixivのページをほぼほぼ手直しもせず入稿できるお手軽プランだったので、同人誌作成については結局のところ何一つ分からないまま。
そしてこのプランでは200Pまでしか対応しておらず、私が作りたい厚みのあるページ数は対応していなかったので、今度は一から作ることとなりました。

今回印刷してもらったのはこちらの作品。


29万字なので、本にするとそこそこの厚みがあります。
冊数を分けたくないので、サイズに関しては文庫ではなくてA5だな! と考えました。

■印刷所



印刷所はこちらで!
一冊から刷ってもらえて、お手頃価格なのがとっても魅力的!
結論を言っちゃうと、銀行振込手数料や送料など諸々合わせて2,350円で出来ました。
すっごい…。
こんな値段で刷れて、記念になるお宝が手元に来るなんて…びっくりです。

■A5サイズのテンプレートを使用


印刷所を決めたところで、仕様に合うように中身を作っていきました。


↑ありがたいことに、世の中にはA5小説本に使えるテンプレートが配布されているんです。
自分で組んで見辛くて失敗、なんて悲しい未来にならないように素人は先人の知恵をお借りする。


テンプレートにあらかじめ準備しておいた文章を流し込んで整えるだけ。
実に簡単。
入稿はPDF化して送信するというものだったので、PDFに変換させました。

■表紙もテンプレートを使って作成


私が一番苦手としていて、不安なのは表紙でした。もうホント表紙嫌い!

印刷所の背幅計算のページに、ページ数や紙の種類などを打ち込むと18.5mmと表示されました。
それが分かったからと言って、素人にはどうやって表紙を作ればいいのか分からないのです。

そこで活躍したのがこちらのテンプレ↓


1mm刻みで20mmまで背幅が対応しています。
私の場合は18.5mmで、0.5mm中途半端…。
しかしこの微妙な調整が自分では出来ないので…19mmの背幅テンプレートで作ることに。
多少のズレはいいや! と思って。(あまり細かい性格ではないので)


↓どこに何を置けばいいか一発で分かって便利。

これまた準備した画像をガイド線に合わせて嵌め込むだけ。

今回はメディバンペイントという無料で使えるソフトを使用して表紙を作成しました。

いつもはスマホのアプリibisPaintで販売用の表紙は作成しているのですが…これには難点がありまして、毎回保存をかけるとデータが劣化してしまうんです。
ぼやーん、とぼやけちゃうんです。
この原因がちょっと分かんないんですよね…。アプリだから??
ただ、アプリ版は指で操作できるので、感覚的に使えるのがとっても便利です。


以前作ったこの表紙をそのまま使えればそれが一番だったんだけど、上記の理由でちょっとぼやけているんです。
絵師様に描いていただいた元のイラストデータはもっと線もはっきりしているし、美麗です。

とにかく、これでは印刷用には使えないし、ibisPaintは同人誌の表紙作成には不向きみたいな情報も書いてあったので、初めてメディバンペイントのパソコン版を使用してみることに。

使い慣れていないせいで、タイトルロゴが上手く作れなかったです…(汗)
…くっ。


そこで今回のロゴはかんたん表紙メーカーに頼ることに。
フォントの種類がたくさんあって、ロゴだけデータ化してダウンロードすることができます。

こんな感じで可愛く出来ました。
このロゴを上手い感じに装飾できたら良かったんだけど…何故だかさっぱり上手くいかなくて…断念。

このような感じで配置しました。
実にシンプルなタイトルロゴになってしまいました。うーん…タイトル見づらい。もっと目立たせた方が絶対にいいなぁ…。

自分用の本だったので妥協してしまいましたが、頒布用だったらこの辺りは要改善です。
これは今後の課題となります。難しい…表紙作り…というかタイトルロゴ作り…。

背表紙、裏表紙は有料の素材を利用させていただきました!
星空みたいで素敵です。

表紙データもPDF化して送るという指定がありました。そんなのやったことが無かったので「?」となりましたが、画像をPDF化できる便利サイトがあったので、そこのお世話になりました。

何とか表紙データも完成したが…、本当にこれで大丈夫なのだろうか。不安は募る。
送ってみて印刷所にこれはダメって言われたら修正すればいいか! とこれで入稿しました。表紙のPDFデータと本文のPDFデータ、2つをそれぞれ送りました。
特に何も言われませんでしたし、背表紙0.5mmのズレも指摘されませんでした。
ほっ。良かったー。


■仕様


A5二段組・382ページ
本文 書籍用紙72.5kg(淡クリームキンマリ)
表紙 アラベール スノーホワイト・160kg マットPP加工
遊び紙 水色2枚

■出来上がった本


出来上がった本はこちらです。

どっしりとした重みがありました


この厚み、いい!


心配だった0.5mmのズレは、無かったです。
完璧ってぐらいにピッタリできてて…おぉぉ~! となりました。


中表紙・遊び紙は水色


本文

あんまり文字が小さいと読みにくいかなぁ…?(老眼的な 笑)
と思いましたが、9ptで問題無しでした!
読みやすかったです。
背幅20mmぐらいまでオッケーだというノドの感じも丁度良くて、開いた時に見辛さは全く感じませんでした。テンプレートのお陰!

今回マットPP加工を行ったので、表紙がしっとりとした手触りになっていて最高でした。
ただ、色々調べていたらスノーホワイトの紙はキラキラしているのが売りだからマットPP加工するとキラキラが消えるっていう話もあって…ちょっと迷ったんです。

確かにキラキラはそんなに感じなかったかも。
加工しない方が良かったのだろうか…。初心者には分かんないッス。
また機会があったら加工しない版もお試ししてみたいです。


小説を本にするというのは、目に見えた成果として形に残るのでとてもいいですね。
この作品は初めての長編で、完成までに1年半ぐらいかかったので…1年半の重みですよ。再編集にあたって半年かかったので、合計で2年ぐらい? ずっしり重々な愛がギュギュッと詰まっています。

同人誌を作る! という夢をまた一つ叶えることができました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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