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茹でダコの刺身と蕎麦焼酎で晩酌するのだ

焼酎のロックの氷が溶ける早さで、季節の移ろいを感じる。酒に入れた氷は季節を物語る。自分が酒飲みだと感じる瞬間だ。


つい一ヶ月前までは今年の春はやけに寒い、やはりコロナで経済活動が止まっているから温暖化が落ち着いているのかと思っていたが最近普通に蒸し暑くなり始めている。

もう夏がすぐそばだ。


そばといえば、今晩は蕎麦焼酎を飲んでいる。狙ったわけではない、偶然だ笑

蕎麦焼酎、通の方はよく進めるのだが本格的に飲んだことはなかった。せいぜい回転寿司や居酒屋でなんとなく一杯飲んだくらいで専門外である。

これは宮崎産の雲海という銘柄で普通にコンビニに置いてあったので珍しいものではないだろう。ただ、麦か芋かの二択で生きてきたので今回は挑戦だ。

沖縄の泡盛が米で、黒糖焼酎も九州の離島に多い。北海道だと鍛高譚という紫蘇焼酎が有名だ。栗焼酎だってあるし基本焼酎はどんな植物からでもデンプンがあれば作られる。

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自分はこのようにしてプラスチックのカップで飲んでいるのでなおさら氷の溶け具合が早いのだと気づいた。

陶器やガラスなら外部の温度が伝わりづらいし、ステンレス製のタンブラーだとなおのこと持ちがいい。

ただ泥酔すると寝る前も、起きたあともコップを洗うという作業が面倒で結局いつも使い捨てになってしまう。まあ酔えればいいので冷たさにこだわるのは最初だけである笑


蕎麦焼酎の味について言えば、甘みがあってとても飲みやすい。

いいちこに似ている感じで、フルーティーだ。そして前回、麦焼酎とイカだったので今回は蕎麦とタコという組み合わせだ。

自分は基本刺し身の時ちょっと異常なくらいワサビを入れる。

もはやワサビ醤油の味を楽しんでいるのではないかというレベルだ笑

刺身と焼酎、最高の組み合わせである。


タコの味がどうだといっても、まあ普通にタコの湯で刺身なので美味いとしか言いようがない。

イカと違ってタコは基本茹でてある。本当はガチで生のタコが一番なのだが茹でても美味いのがタコの良さだ。


それで「タコの湯で刺身」って何か別にちゃんとした言い方があったような、と考えていたのだがよく考えればそれは勉強している韓国語だった。

肉の刺し身のことをユッケというのは有名だが、刺し身のことを「フェ」という。

肉会と書いて、ユクフェ=ユッケとなる。

本当はもっと難しい漢字だがまあとにかく会をフェと読んで刺し身の意味合いだ。

ちなみに日本と韓国のサシミとフェの違いは、日本が熟成させて旨味を出すことに対して韓国はすぐ活魚をさばき歯ごたえを重視するところにある。


そしてその「フェシリーズ」に、茹でた刺身があり熟会とかいてスクフェ、=スッケというわけだ。

そしてタコはムノなのでこういった茹でダコの刺し身はムノスッケということになる。

ムノスケというと人名みたいだけど笑

韓国語のタコの分類は、英語でカラスをレイブンとクロウに区別するようにナクチとムノ、あとはチュックミと色々ある。

日本人からすればとりあえず全部タコと読んで、あとはマダコ、ミズダコ、イイダコ、と詳しくは分類していく形式とは異なってややその感覚が難しい。

レイブンとクロウの何が違うんだよワイアメリカンピーポー!の韓国版がナクチとムノの違いだ。

ウェ、ナクチグァ ムノエ サウィガ インヌンゴヤ、ハングギンドゥル!


ちなみに面白い話でナクチ(タコ)とオジンオ(イカ)が北朝鮮では逆だという、なぜか南と北で反対になっている言葉が多数存在する。

おしらく分断前から方言の差があったことと、分断によって意味の定着に差が現れたことが原因だと思われる。

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ちなみに自分がなぜここまでタコにこだわりがあるのかというと、キッズの頃にタコ釣りをしてたとか、罠で獲ってる爺さんを見て憧れてたりとかもあるのだが、何よりビーストウォーズに出てきたこのタコタンクが好きだったからだ。(食材としても生き物としても好きというさかなクンスタイル)

この奇妙なおもちゃの何が面白いのかと首をかしげる方もいるかもしれないが、コイツがめちゃくちゃ面白いのよ。

子供の頃に好きだったビーストウォーズのおもちゃで足が千切れるくらい遊んでいた笑

しかもこれ結構大きい!

青いイカの奴が変形してタコのメカに乗れたり、頭部の一部がバイクになったりいろいろ手が込んでるんだよこれ。

前の腕日本は柔らかい素材でムチのようにしなやじゃに動く。

ビーストウォーズの懐かしさも一部の男子世代にしか通じない、今は亡きゆとおじコンテンツである笑

そんなゆとりキッズも今やタコの茹で刺身を食べながら、過去の郷愁や哀愁に浸りつつ、ちびちび蕎麦焼酎を飲むゆとおじである🍶

面白いとおもたら銭投げてけや