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【長編】善き羊飼いの教会

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【完結】長編小説。— DIVE episode B 01 ― 樫緒科学捜査研究所を訪れた鈴鹿の依頼を受け、所員の柊シュリとスルガは、連絡が取れなくなっている筒鳥大の学生三人の行方… もっと読む
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#科捜研

善き羊飼いの教会 -Overview-

— DIVE episode B 01 ― 『あなたの罪は水の中に沈め、ただしき教会で願い求めなさい』 【…

善き羊飼いの教会 #1-1 月曜日

〈柊シュリ〉      * 「あれ? お姉ちゃん、仕事、午後からじゃなかったの?」  鏡…

善き羊飼いの教会 #1-2 月曜日

〈樫緒科学捜査研究所〉      * * *  パーティションで囲まれた無機質なスペース…

善き羊飼いの教会 #1-3 月曜日

〈柊シュリ〉      *  わたしが調査員?  樫緒科学捜査研究所での調査を、このわた…

善き羊飼いの教会 #1-6 月曜日

〈幽霊屋敷・勝手口〉      * * *  鈴鹿は周囲を見回し、柿本らのいた形跡がどこ…

善き羊飼いの教会 #1-7 月曜日

〈柊シュリ〉      *  庭にでると視界が一気にひらけたこともあってほっとした。  …

善き羊飼いの教会 #2-3 火曜日

〈幽霊屋敷隣家〉      * * * 「立派な楠(くすのき)ですねえ」  畑の隅に屈んでいた籠をもつ老婦人に声をかけ、自身の存在に気づいてもらえたのを確認してから、スルガは頭を下げた。 「樹齢百年以上ですよね?」  老婦人は訝しげな表情でしばしスルガを観察すると、 「桁が違う」素っ気なく答えて立ちあがり、ゆっくり歩み寄った。 「もしよろしければ、写真を撮らせていただきたいのですが」 「わたしをかい?」 「え? いえ、そうではなく……」 「冗談だよ」鼻を鳴らして足をとめ、

善き羊飼いの教会 #2-4 火曜日

〈柊シュリ〉      * 「ハーイ、ウィルソン」  筒鳥大学東キャンパスの食堂へは、待…

善き羊飼いの教会 #2-5 火曜日

〈警固町・路上〉      * * *  スルガは顔をあげて歩道を見た。茶色いジャケット…

善き羊飼いの教会 #2-6 火曜日

〈柊シュリ〉      *  幽霊屋敷で撮影してきた写真の読み込みを実行していたスルガさ…

善き羊飼いの教会 #2-7 火曜日

     * * * 『一分は経ったかな。どこからも物音は聞こえず、家鳴りもなし。家の中…

善き羊飼いの教会 #2-8 火曜日

〈柊シュリ〉      * 「もちろん、水を使う必要があったからさ」  スルガさんがモニ…

善き羊飼いの教会 #3-4 水曜日

〈柊シュリ〉      *  夕方だ。  夕方になってしまった。  夕方になってようやく筒…

善き羊飼いの教会 #3-6 水曜日

〈柊シュリ〉      *  ピースマークらの乗った車は大型トラックと接触したのちに、数メートル先の電柱にぶつかってとまった。車体は大破し、電柱は大きく傾いて、以後国道は片側通行止めになった。 『近づくなッ。さがってろ。車には近づくな!』  わたしは森村刑事に怒鳴られたので事故車には近寄っていないが、乗車していたピースマークらの状態は容易に想像できた。 『柊さん、こっちへ』  息を切らしながら駆けつけた長栖さんに腕を引かれて、交差点の横断歩道あたりまで移動したとき、車のま