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— DIVE episode B 01 ― 『あなたの罪は水の中に沈め、ただしき教会で願い求めなさい』 【…
〈柊シュリ〉 * 「あれ? お姉ちゃん、仕事、午後からじゃなかったの?」 鏡…
〈樫緒科学捜査研究所〉 * * * パーティションで囲まれた無機質なスペース…
〈柊シュリ〉 * わたしが調査員? 樫緒科学捜査研究所での調査を、このわた…
〈幽霊屋敷・勝手口〉 * * * 鈴鹿は周囲を見回し、柿本らのいた形跡がどこ…
〈柊シュリ〉 * 庭にでると視界が一気にひらけたこともあってほっとした。 …
〈幽霊屋敷隣家〉 * * * 「立派な楠(くすのき)ですねえ」 畑の隅に屈んでいた籠をもつ老婦人に声をかけ、自身の存在に気づいてもらえたのを確認してから、スルガは頭を下げた。 「樹齢百年以上ですよね?」 老婦人は訝しげな表情でしばしスルガを観察すると、 「桁が違う」素っ気なく答えて立ちあがり、ゆっくり歩み寄った。 「もしよろしければ、写真を撮らせていただきたいのですが」 「わたしをかい?」 「え? いえ、そうではなく……」 「冗談だよ」鼻を鳴らして足をとめ、
〈柊シュリ〉 * 「ハーイ、ウィルソン」 筒鳥大学東キャンパスの食堂へは、待…
〈警固町・路上〉 * * * スルガは顔をあげて歩道を見た。茶色いジャケット…
〈柊シュリ〉 * 幽霊屋敷で撮影してきた写真の読み込みを実行していたスルガさ…
* * * 『一分は経ったかな。どこからも物音は聞こえず、家鳴りもなし。家の中…
〈柊シュリ〉 * 「もちろん、水を使う必要があったからさ」 スルガさんがモニ…
〈柊シュリ〉 * 夕方だ。 夕方になってしまった。 夕方になってようやく筒…
〈柊シュリ〉 * ピースマークらの乗った車は大型トラックと接触したのちに、数メートル先の電柱にぶつかってとまった。車体は大破し、電柱は大きく傾いて、以後国道は片側通行止めになった。 『近づくなッ。さがってろ。車には近づくな!』 わたしは森村刑事に怒鳴られたので事故車には近寄っていないが、乗車していたピースマークらの状態は容易に想像できた。 『柊さん、こっちへ』 息を切らしながら駆けつけた長栖さんに腕を引かれて、交差点の横断歩道あたりまで移動したとき、車のま