マガジンのカバー画像

【連作短編】世界の終わり

79
【完結】群像劇。― end of the world 01 ― 連作短編小説です。
運営しているクリエイター

#ノワール

世界の終わり #0 -Overview-

— end of the world 01 ― 生物を〈生ける屍・グール〉へ変化させる感染症発生によって封鎖…

世界の終わり #3-1 ハンター

 ガンガン掘れ。いうて、見た目、おれの一・五倍はあるカンバヤシは、図体でかいくせして、長…

世界の終わり #3-2 ハンター

 もう限界やわ、この身体のベタベタなんとかしたくて堪らん思うた四日目の朝に、はいお二人と…

世界の終わり #3-3 ハンター

 っていうか、ここ、なんやねん。なんでこんな場所やねんって、心の底から思うわ。福岡と熊本…

世界の終わり #3-4 ハンター

「おい、ファン! ぼさっとしてねぇで草抜けや!」と怒鳴られて、慌てて軍手をはめ、雑草をつ…

世界の終わり #3-5 ハンター

「明日はいよいよ商品搬入だ。といっても、港に到着するのは深夜だろうし、正確な時間はわから…

世界の終わり #3-6 ハンター

          *  四日かけてようやく終えた穴掘り&施設のメンテナンス。駐車場を含めたら相当の広さやから四日かかったのも当然やけど、どのくらいの広さなんか訊かれても学のないおれには上手く説明できひん。よく聞く東京ドーム何個分とかって表現も、東京ドームがどこにあるのかすら知らんおれには全然ピンとけぇへんのやけど、多分一個分くらいの広さやと思うよ。多分ね。知らんけど。  施設で最後に行ったんは、周囲を囲んどる柵に破損した部分はないかのチェックと、壊れていたら補修、の単純作

世界の終わり #3-7 ハンター

 港に着いたら午後六時をすぎとった。四時間で着くはずが、思いのほか時間がかかってもうた。…

世界の終わり #3-8 ハンター

          *  真冬でも勘弁して欲しい、蒸し暑い防護服を着てトラックを走らせと…

世界の終わり #3-13 ハンター

          *  なんやグダグダ鬱状態に陥りかけとったけど、わかった。これ、一緒…

世界の終わり #3-14 ハンター

          *  カンバヤシは、大きい鞄を大事そうに抱えたイーダさんと、四〇代と…

世界の終わり -最終話-

          *  駅のロータリー側(そば)に立ち、待ちあわせた相手の到着を待って…