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哲學思想日記 2023-W49 — 在ることと思うこと

※(2024-02-07)加筆修正してPDF化󠄁しました↓

2023-12-04/10


哲學

René Descartes による算術󠄁の規則:「眞實な順序を守り、かつ、求めるもののあらゆる條件を正確に列擧すべし」(※1)。——時間と空間!

※1: 中公クラシックス『方法序說』。原文は新字體。

cōgitō ergō sum はアプリオリな綜合判斷.

我は在るが、認識 (cōgitātiō) しなければ無いのだ! ただ在るのではなく、認識が必要なのだ! 

「我認識す、ゆえに我在り」という命題で一番難解なのは「ゆえに」の部分だ。ここでは簡單に「私が認識しているならば、そして私が認識しているときに限り、私は存在する」と變形しよう。そうすると、論理的に「私が存在するならば、私は認識している」が導出される。

私は端的な存在者であるはずなのに、(少なくとも R. Descartes によれば)私が存在するとき、知覺や判󠄁斷などの認識が〔常に既に〕必ず行われてしまっているのだ! 

蜜蠟の悟性認識ってなんスか?

私はデカルトについて體系的な解說書を讀んでいないので、かなり變な解釋をしている部分はあると思うが。

夏王朝󠄁の「發見」とは何か?

あるいは、トロイアーを「發見」したとは何を意味するのだろう? 遺跡に「ここがトロイアーです」と書いてあったらいいのか? たとえば、ホメーロスの敍事詩が語っているトロイアーのと同じ地理的位置に何らかの遺跡があったとして、それがホメーロスの「トロイアー」と「同一」だと語るためには何が必要か? 

諸事實の一致が必要なのか? トロイアーとはトロイアー戰爭を行った等々の都市であるという確定記述󠄁があって、或る都市遺跡についてその命題が眞ならば、それはトロイアーであると。けれども、その場合、ホメーロスの歌ったゼウスとかの實在はどうして無視してよいのか?

學統というものを勉強した方がいいのかな。

「夢である」のではなく「夢になる」のだ。

證明の眞理は說得力にあるのではない。相手の贊成を得るだけなら毆って默らせたっていいのだから。けれども、たとえ毆られようと殺されようと眞理は眞理だ。

ソークラテースは德が知
アリストテレースは知が德

世界の内側の科學
世界の限界の哲學
世界の外側の價値

倫理

「なぜ道德的であるべきなのか」と倫理學者に尋ねるのは、「なぜ神を信じるのか」と神學者に尋ねるようなものだ。

倫理學業界內の「立場」の違いは、辯護士と檢事ほどしか變わらない。

性愛

中学生か高校生のころ、「腐女子は壁になりたがっている」という情報を耳にして、「なんて高尚なのだろう!」と驚いたことがある。愛の對象の瞳に自己が映っていなくてもいいという思想。ただ2人の愛を眺めているだけで幸福だという思想。山場も落ちも意味もない無時間的な愛。BL という愛を愛しているのだから、その愛は愛の愛である。

物語

人は、結婚しているから姦淫してはならないのではない。むしろ反對に、姦淫してはならないから結婚するのだ。ポルノを見たり、自慰をしたり、女を心で姦淫することは姦淫だが、それらは結婚しておらず性慾のはけ口がないからやってしまいたくなるのだ。自分の女を性慾のはけ口にすることは姦淫ではない。よって、姦淫を防ぐために人は結婚するのだ。

同性愛だって罪だから、人は放っておくと同性愛に走る傾向性があるので、自分の女をその代わりにして我慢せよというのが神の敎えなのではあるまいか? 少なくとも私は同性婚なんてできない。若くて美しい男の肉體しか愛せないから。

このような考えがしきりに浮󠄁かぶ。これは罪だろうか?

宗敎

天皇って「天における皇」なんだから本當はキリストにこそふさわしい稱號だろう。もしそれが正しいなら、地上で天皇を名乘る者は僞預言者で反キリストで大淫婦バビロンだろう。

日本は神の國だ。というのも、國と力と榮光は永遠にあなたのものであるから。

「神洲不滅」とは、神の國、天の國が永遠に滅びないことを指す。

「滅私奉公」とは、十字架上のキリストのように自己を犧牲にして神に仕えることだ。

計畫

  • 生計のための學問

    • 學者という稼業のための學問

      • 專攻の硏究

        • 古代形而上學

      • 專攻の周邊領域の勉強

      • 專攻に有益な語學などの勉強

        • 古典ギリシア語

        • ドイツ語

        • フランス語

        • ラテン語

    • 學者以外の稼ぎ方のための學問

      • 仕事や亡命に役立つ語學

        • ドイツ語

        • フランス語

      • 資格のための勉強

  • 余暇のための學問

    • 實存に關わる學問

      • 形而上學

    • 氣になる諸學と語學の勉強

      • 數學

      • 自然科學系

      • 人文系(=文學部にある學問)

      • 韓國語

      • 中國語(臺灣)

      • アラビア語

      • アイヌ語

人生

先週書き忘れたけれど、12月1日にアドベントカレンダーを買った。

こういうやつ。去年、12月の中旬に敎員が「疲れてアドベントカレンダーのチョコを何日ぶんか食べちゃった」と言っていて、私は、「アドベントカレンダーって聖󠄁書の場面の檜を開くやつだけじゃなくてお菓子が入っているとかいう資本主義の成れの果てみたいな商品もあるのか」と初めて知り、同時に、「そういえば昔、日曜󠄁學校でアドベントカレンダーもらってたなー」と思い出したけど、ちょっと時季が遲かったので、買わずにいたが、今年は買えてよかった。本當に嬉しい。

そういえば、意外と知っている人が少ないかもしれませんが、クリスマスって、「イエス・キリストの誕生日」ではないですよ。あくまで「イエス・キリストの誕生を祝う日」ですから。辭書引けばちゃんとそう書いてありますよ。別に誕生日じゃない日に誕生を祝ったっていいじゃないかということで。

一應、復活祭(イースター)の方は「史實の日付」ということになってると思いますが。過越祭が豫言の預言になっているとか結構神學的に重要な意味があるので。


2023-12-07

St. Matthew Passion, BWV 244 / Johann Sebastian Bach


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