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美術館音声ガイドを借りるべきか、否か

美術館に入館すると、まず目に入ってくるのは音声ガイドのご案内。
美術館に行くたび、音声ガイドを借りるかどうか迷う方も多いのではないでしょうか。

音声ガイドとは、「音声で、展示物の解説を聴ける機械」のこと。

音声ガイドを申し込むと、昔の携帯みたいな機械とイヤホンを手渡されます。そして展示物の前で機械を操作し、該当の番号を押すと、その展示物の解説を聴くことができるという代物です。

私自身は、基本的に音声ガイドを借りないで鑑賞しています。

以前は借りたこともあるのですが、音声ガイドから流れる音楽がどうにもなじまかったのです。もしくは逆に音楽に聴き入ってしまって、絵画鑑賞どころでなくなるときも。

また「わざわざ絵画の前で該当の番号を押す」という行程もなじみませんでした。

実際、美術館の中は無音に近く、ときおり人の話し声が聞こえる程度。
みな各々のペースで、展示物との会話を楽しんだり、展示物からのメッセージを受け取ったりしています。

特に、自身をも内包する自然を描いた作品群と対峙するとき、そこに流れる音楽は無音に近いほうが自然ではないかと思うのです。

私は、音楽と絵画には相関関係があると思っています。
音楽を奏でるときは、空気に絵を書くように。
絵画を描くときは、絵画から音色がきこえてくるように。

私自身、絵画の解説は聴きたいのですが、音楽も同時に聴く器用さがありませんでした。結果として、音声ガイドを借りなくなったのです。

ですが最近、その意識が変わりました。
スマホアプリを利用した音声ガイドが登場したのです。

どこが素晴らしいかというと、美術館の外でも聴くことができること!
次に美術館に行くときは、スマホアプリでの音声ガイドを借りるという選択肢も生まれました。

そのときには事前にダウンロードして、音声ガイドをラジオのように聴くつもりです。
美術館に行く楽しみが、また一つ増えました。


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