2022 036:ベス・オートン - Weather Alive
イギリスのシンガー・ソング・ライターのベス・オートンと言えば、我々の世代にとっても特別な存在だ。1999年のこれなんて大学生の時にさんざん聴いたし
ポストロックやら音響派やらが好きだったころの2006年のこれはジム・オルークがプロデュースしていて、レコ屋で働いていた頃によく店でかけていた。
そのベス・オートンの新作が出たのだが、これがあまりに素晴らしい。今年の作品の中でも特に印象に残るアルバムになりそうだ。
このアルバムに至るまでの話のほとんどをベス・オートンはUKのガーディアン紙のインタビューで答えている。
出産と子育て、それらとアーティストとしての活動のバランスに関する葛藤から、彼女が17歳の頃から患っていて、ずっと苦しんでいる難病のことなど、彼女が抱えてきた様々な苦悩が語られる。
ここから先は
4,330字
面白かったら投げ銭をいただけるとうれしいです。