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<COVID-19とジャズ>コロナ禍でもインディペンデントなシーンをエンパワーする「Bandcamp」の取り組み、のためのおすすめリスト

書きました。

ジャズミュージシャンの中にはCOVID-19以前からbandcampをドネーション的に使ってきた人たちがいたって話を書いてます。

ファビアン・アルマザンのレーベルBiophilia Recordsの音源をぜひ買ってサポートしてください。

ここでは補足として、SpotifyやAppleMusicになくて、bandcampで買える音源を紹介します。

■Esperanza Spalding & Fred Hersch

現代ジャズピアノに多大な影響力を持つピアニストのフレッド・ハーシュと天才エスペランサ・スポルディングのコラボEP。COVID-19で苦境に立たされているジャズ・コミュティをサポートしている「the Jazz Foundation of America」へのベネフィットのための音源販売で、この売り上げはジャズ・コミュティに還元されます。

This 5-song duo EP is offered exclusively for download through Bandcamp, with all proceeds benefiting the Jazz Foundation of America and the organization’s efforts to assist members of the jazz community impacted by the COVID-19 pandemic.

■David Virelles

現在最も刺激的なキューバ系ジャズ・ミュージシャンのダヴィ・ヴィレイジェスの音源がbandcampに。エレクトロニックな音響系アフロキューバン・スピリチュアル音源で登場した彼らしいハイブリッドなサウンド。

■Jason Moran

ジェイソン・モランは長年所属したブルーノートとの契約を解除して、音源は今、ストリーミングでは聴けなくてCDもしくはデータ販売のみ。いつのまにかすげーかっこいいのが発売されていたりするので要チェック。

最近は美術方面とのコラボが多いジェイソン・モランですが、その中でも特に注目されたジョーン・ジョナスとのコラボのためにジェイソンが作った音源もbandcampにあります。今のジェイソン・モランを知るためにはぜひ。

ジェイソン・モラン「ジャズは奴隷制の反動として生まれた歴史を持ちますが、それは音響的な自由(sonic freedom)を求める歴史でもあります。自分自身、幼少期からアートを通して政治的なアクティビズムを実行することをずっと教えられ育ちました。ジャズとは、それ自体がポリティカルでクリティカルな行動なのです。そのことは自分の教え子たちにも常に伝えていますし、自分たちが置かれている社会と、そこでの自分の役割を意識してアーティストとして行動することも伝え続けていきたい」(美術手帳) https://bijutsutecho.com/magazine/insight/21347

上記のジェイソン・モランのインタビューは名言連発なのでぜひ読んでみてください。

eremite records

今、ジャズでも最も注目を集めているのはシカゴのシーン。International Anthemレーベルが有名ですが、このeremiteレコーズも要注目。

このレーベルに所属するベーシストのジョシュア・エイブラムスの諸作はシカゴのポストロック/音響派の系譜を受け継ぎつつ、ミニマルミュージックやモロッコ音楽などを組みわせた独自なもの。デジタルはデータ販売のみです。

ジェフ・パーカーのソロ・ギター・アルバムも最高です。フランク・オーシャンのカヴァー収録。

■Sound American

このレーベルの『The New American Songbook』シリーズはここ数年のジャズの中でも屈指の面白さでJTNCにも掲載している。新しいアメリカン・スタンダードを提示する企画として選曲も秀逸。アナログとデータ販売のみ。

Cuneiform Records

先鋭的なジャズをリリースしているCuneiformレコーズもストリーミングなし。

2019年の傑作のひとつTomeka Reid Quartet『Old New』はぜひDLしてでも聴いてほしい。

ラージアンサンブル界隈でも知られる奇才ドラマーのジョン・ホーレンベックClaudia Quintetもこのレーベルから。21世紀のハイブリッドでオルタナティブなジャズを知るためには必聴のバンドですね。

■Carlos Niño / Sam Gendel

カルロス・ニーニョのbandcampはいろいろあります。Sam Gendelとの共演作など、データのみの音源も。

■Sam Wilkes

LAのシーンの重要なベーシストのサム・ウィルクスのここだけの音源も。

■Jasik//Jira ><

カルロス・ニーニョ激推しの若手ジャメル・ディーンの別名義音源が大量に。

■Soul Rebels

ニューオーリンズの大人気ブラスバンドがカニエ・ウエスト、ドレイク、ダフトパンク、ブルーノ・マーズなどをカヴァーしたミックステープ。データ販売のみ。

■Nate Smith

今や人気ドラマーのビート集。2014年の時点でローファイビートとか名乗ってたんですね。

■Chris Turner

現代ジャズシーンに欠かせないヴォーカリストのクリス・ターナーがモンク・コンペティションへのエントリー用かなんかで作ったジャズ・アルバム。ファッツ・ウォーラーでお馴染みの「aint misbehavin (for you) 」はジェイソン・モランのアレンジで、ジェイソンが後に『All Rise: A Joyful Elegy for Fats Waller 』で録音するよりも先にクリス・ターナーが録音してる。

■Mike Moreno

ケンドリック・スコット・オラクルのギタリストとしてもお馴染みのマイク・モレーノのリーダー作のほとんどがストリーミング・サービスでは聴けない。CDとデータ販売のみ。

■Daniel Crawford

鍵盤奏者のダニエル・クロフォードはJディラ愛をbandcampで発散しまくってる。Jディラ・トリビュートのミックステープ・シリーズは現在vol.10まで行ってます。

その他にはフェラ・クティのトリビュートも。これもフェラ・クティ×Jディラな感じで他にない感じ。

あと、ゲーム愛もこんな感じで。とりあえずアイデアが浮かんだら作ってbandcampみたいなスタンスみたいです。

■X'masもの

企画ものも掘るといいのがあります。クリスマスものはこの2つがおススメ。

というわけでいろいろ掘って、ドネーションだと思って音源を買ってみてください。アーティストへのサポートになりますので。

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79年、島根・出雲生まれ。音楽評論家。 21世紀以降のジャズをまとめた世界初のジャズ本「Jazz The New Chapter」シリーズ監修者。共著に鼎談集『100年のジャズを聴く』など。 Instagramで「24時間で消えるディスクレビュー」やってます。

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